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image2193.png公開年:2012年
公開国:アメリカ
時 間:94分
監 督:ウェス・アンダーソン
出 演:ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・シュワルツマン、ボブ・バラバン、ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード 他
ノミネート:【2012年/第85回アカデミー賞】脚本賞(ロマン・コッポラ、ウェス・アンダーソン)
【2012年/第65回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(ウェス・アンダーソン)
【2012年/第70回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]
【2012年/第66回英国アカデミー賞】オリジナル脚本賞(ロマン・コッポラ、ウェス・アンダーソン)
【2012年/第28回インディペンデント・スピリット賞】作品賞、監督賞(ウェス・アンダーソン)、助演男優賞(ブルース・ウィリス)、脚本賞(ロマン・コッポラ、ウェス・アンダーソン)、撮影賞(ロバート・イェーマン)
【2012年/第18回放送映画批評家協会賞】作品賞、アンサンブル演技賞、若手俳優賞(カーラ・ヘイワード)、オリジナル脚本賞(ロマン・コッポラ、ウェス・アンダーソン)、音楽賞(アレクサンドル・デスプラ))
【2013年/第22回MTVムービー・アワード】キス・シーン賞(ジャレッド・ギルマン、カーラ・ヘイワード)
コピー:恋をしに出かけよう! ふたりだけの秘密の場所へ――。

1965年、アメリカのニューイングランド沖に浮かぶニューペンザンス島。厳しい両親とうっとおしい3人の弟と暮らしている12歳のスージー。同級生とも家族ともうまく付き合えない彼女は、本を読んで自分の世界に浸ること。そして、双眼鏡を通して世界を見ること。そんなある日、双眼鏡で外を見ていると、母とシャープ警部が密会しているのを目撃していします。一方、ボーイスカウトに所属している、同じく12歳のサムは、ウォード隊長に手紙を残しキャンプを脱走する。実は、スージーとサムは、1年前に演劇鑑賞の舞台で知り合い、その後文通を続け、愛をはぐくんでいた。そして駆け落ちの計画を練り、今回実行にうつしたのだった。二人は草原でおちあい、“3.25海里 潮流口”を目指し愛の逃避行へ。そして、二人が“ムーンライズ・キングダム”と名づけた美しい入り江にキャンプをはり、楽しく過ごすのだった。翌朝、二人がいなくなったことい気付いた大人たちは、あわてて捜索をはじめるのだったが…というストーリー。
またまた、ブルース・ウィリス登場。金に困っているのか?余命宣告でも受けたの?なんでもかんでも出すぎだろう。

悪口に聞こえちゃうかもしれないけど、本当にいかにもウェス・アンダーソンっていう作品で、だれかがウェス・アンダーソンのパロディ作品を作ってもこうなるんじゃないか…っていうくらい、お決まりの要素で溢れている。もしかすると、ウェス・アンダーソンを好きな人じゃないと、ちょっと、うっとしく感じてしまうかも…と心配になるくらい。

両親を亡くし、里子として預けられているサム。ボーイスカウトのウォード隊長やシャープ警部はそんな事情が気付かなかったくらい、周囲の大人には普通に見えていたんだけど、実際はボーイスカウトでもいじめられているし、家でもいじめられている。まあちょっと変わってるとは思うけど、おかしいのは、周囲の方に感じるけど、里親は他の子(というか実子)のいうことを真に受けて、もうサムの面倒は見ないと宣言する(ヒドイ)。
スージーの家庭環境も、なかなか面倒くさい両親のもとで抑圧されてるんだけど、こっちの方は本人に著しい問題がある。簡単にキレて暴力を振るうので停学になっちゃうほど。その臭いを感じ取ったのか、サムはスージーに一目で惹かれ、すぐにスージーも同様に。異端者同士のシンパシー。

最近は、『ダージリン急行』(2007)『ファンタスティック Mr.FOX』(2009)と、置きにいったといか小洒落た感じにまとめにいったという感じがあったが、本作は、『天才マックスの世界』(1998)や『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001) 『ライフ・アクアティック』(2004)のころに戻った感じ。この3作品が好きなのでうれしいかぎり。

はじめは小さな愛の逃避行だったが、狭い島の人々に与える影響は小さくなく、この騒動は、閉塞した島でまかり通っていたおかしな状況を揺すっていく。そして、人の奥底の愛情や連帯感みたいなものを思い出しはじめる。もちろん二人が結婚にいたるわけはなく、以前のような平穏に戻っていくが、同じようにみえても、愛が溢れた世界はまるで違うものになっている。

まあ、安定のウェス・アンダーソン節ですわ。
#フレンチキスの誤解は解消されるでしょう。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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