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image0340.png公開年:2004年
公開国:アメリカ
時 間:104分
監 督:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
出 演:トム・ハンクス、イルマ・P・ホール、ライアン・ハースト、J・K・シモンズ、ツィ・マー、マーロン・ウェイアンズ、ジョージ・ウォレス、ジェイソン・ウィーヴァー、スティーヴン・ルート、グレッグ・グランバーグ 他
受 賞:【2004年/第57回カンヌ国際映画祭】審査員賞(イルマ・P・ホール)
コピー: ただひとつの誤算は、ひとりの老婦人…。


敬虔なクリスチャンであるマンソン夫人宅の貸し部屋の貼り紙をみて申し込んできた一人の男。大学教授を名乗るその男は、紳士的な態度でマンソン夫人の信頼を得たが、実は彼は指名手配中の知能犯。彼は、船内カジノの地下金庫に納められた現金の強奪を計画しており、マンソン夫人宅の地下室から金庫までのトンネルを掘ろうとしているのだ。バンドの練習と偽り地下室を借りることに成功すると、募った4人の仲間と一緒にに計画を遂行するのだったが…というストーリー。

コーエン兄弟とトム・ハンクスのノリがマッチしていない。登場一発目で違和感を感じる。
冒頭20分でキャラが細かく登場してくるのだが、彼らが何をしようしているのかが見えてきても何かワクワクしない。彼らの参加動機がいまいちピンとくるようなバックボーンが描ききれていないからだと思う。単にお金が欲しい人が集まってきて、穴を掘ることになったんだってさ…だけじゃ、そんなに面白く感じるはずがない。

ただ、世の中の評判がものすごく悪いけれど(コーエン兄弟作品中、最大の駄作という人もいるほど)、私はそれほど悪いと思っていない。カトリック馬鹿のばあさんが計画の障害になるのもおもしろいし、次々死んでいき“そして誰もいなくなった”的なベタベタさは嫌いじゃない。こういうベタなコメデイをやりたかかったんでしょう。

ただ、ほとんどが地下室付近で展開するせせこましさや、パラレルな展開がないのは、コーエン兄弟らしくないかも。舞台がもすうこし広がれば面白くなる気がしないでもない。
トム・ハンクス演じる教授の口八丁手八丁もいまいちつまらないし、トム・ハンクスのしゃべりに頼りすぎ…といいたくもなるが、むしろ単にしゃべりすぎで、鬱陶しさすら覚える。

逆にトム・ハンクスなんか超ビッグネームを持ってこないで、小物揃いにしたほうが納まりがよかったかもしれない。無駄な期待を煽ってしまったんだよ。要するにミスキャスト。
本当にトム・ハンクスに対する世の中の人の期待と、コーエン兄弟ならこんな感じで展開するだろう…みたいな期待が裏切られているというのが、大きいんだと思う。

こういう部分が克服されれば、『ビッグ・リボウスキ』のようにカルトファンを獲得する作品になったかもしれない。ちょっと残念でおしい作品。お薦めはできない。
#この作品から、兄弟両名が監督・製作にクレジットするようになったのだが、その理由も、よくわからん。なんか本作から、製作姿勢に変化があったのかしら。




負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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