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公開年:1960年
公開国:アメリカ
時 間:197分
監 督:スタンリー・キューブリック
出 演:カーク・ダグラス、ローレンス・オリビエ、チャールス・ロートン、ピーター・ユスティノフ、トニー・カーチス、チャールズ・ロートン、ジーン・シモンズ、ジョン・ギャヴィン、ウディ・ストロード、ジョアンナ・バーンズ、ニナ・フォック 他
受 賞:【1960年/第33回アカデミー賞】助演男優賞(ピーター・ユスティノフ)、撮影賞[カラー](ラッセル・メティ)、美術監督・装置賞[カラー](Alexander Golitzen:美術、Eric Orbom:美術、Russell A.Gausman:装置、Julia Heron:装置)、衣装デザイン賞[カラー](Bill Thomas、Valles)
【1960年/第18回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]
コピー: 大ローマ帝国にたった一人で挑んだ男スパルタカス、その愛と感動の生涯!!空前の巨費と最高のキャストでハリウッドの情熱が この巨大なスペクタクルを 甦えらせた--
鉱山で強制労働させられていた奴隷スパルタカスは、奴隷商人バタイアタスに買われ、剣闘士として訓練されることに。ある日、ローマの将軍クラサスが訓練所を訪れ、剣闘士同士の真剣勝負を見たいと言い出す。スパルタカスは、その闘いに選出され、対戦相手の黒人ドラバと激しい戦闘を繰り広げるが最終的に追い詰められ、いよいよトドメをさされる段に。しかし、ドラバは突然、観客席のクラサスを襲撃。ドラバは衛兵に殺され、スパルタカスは命拾いをする。しかし、ドラバの死をきっかけに、剣闘士達に不穏な空気が流れはじめる…というストーリー。
前半は、奴隷達の革命劇。後半は、元老院の権力争い(クラサスVS.グラッカス)と、奴隷達の友情と悲しい境遇が並行して語られる。じゃあ、無骨な男同士の争いばかりかというとそうではなく、奴隷同士のピュアな恋愛メロドラマも展開される。かなり長めの作品だが、理屈ぬきで目は離せない面白さ。キューブリック特有の難解さは無く、作品の中で一番おもしろいかもしれない。
#まあ、元々は別監督で撮ってたみたいだけどね。
板と板の間から闘いを見せたりする臨場感溢れる演出も良いし、小屋の中で相手と見つめあう剣闘士達の諦めと闘争心の入り混じった絶妙な表情など、役者たちの演技も大変よろしい。
途中、「闘いはくだらん。獣でも戦いを知っている。だが美しい詩は作れん」というスパルタカスのセリフがあるが、これがこの作品の底辺に流れる人間賛歌を象徴しているではなかろうか。
結果が悲劇になるところもまた良い。決して自分が命を落とすことは怖くないスパルタカスだが、最期に子供を見たことで、安心して死ぬことができたのか、逆にに妻と子供の将来を慮って死ぬのが怖くなったのか…。いずれにせよ、彼が“自由”の美名の下で死ねたことは間違いないだろう。
大スペクタクルとメロドラマと男の生き様が、うまく渾然となった名作だと思う。お薦め。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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