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image1905.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:110分
監 督:ロッド・ルーリー
出 演:ジェームズ・マースデン、ケイト・ボスワース、アレキサンダー・スカルスガルド、ドミニク・パーセル、ラズ・アロンソ、ウィラ・ホランド、ジェームズ・ウッズ 他





ハリウッドで脚本家をやっているデイビッドは、女優の妻エイミーの実家のあるミシシッピーに引っ越すことに。すでにエイミーの両親は亡くなっており、実家は空き家となっていた。町は非常に閉鎖的で、インテリな空気を漂わせているデイビッドは、煙たがられる。壊れた納屋の修理を、エイミーの知り合いが監督をやっている業者に依頼したものの、音楽を流しダラダラと仕事をするばかりで、一向に作業が進む様子がない。次第に、彼らに対して、はっきりとした態度を取らない夫に対して、エイミーが不満を感じるようになり…というストーリー。

ペキンパー監督、ダスティン・ホフマン主演の『わらの犬』のリメイク。たぶんオリジナルは観たことがないと思う。

妻はどんな町かも良く知っているはず。狭い町だからそこに戻ればイヤでも元彼と接触するのはわかりそうなもんだし、ガチガチのカトリックしかいない町に、無神論者を放り込むことになれば、どうなるかわかりそうなものだ。いくら静かな田舎で執筆をするといっても、そうはいかないだろう。それでも夫を連れてきていることから、実は妻が夫をはめようとしているのではないかと疑ったくらい(でも違うんだけど)。

この話は、夫だけが精神的に孤立して追い詰められないとおもしろくない。だから、ただのレイプでは話が成立しないと思う。口では拒否しながらも、本心では望んでしまっているという状況にしないといけない。その後も妻は、こんな状況になったのもも夫はピリっとしていないせいだと言わんばかりに、一層なじるようになれば、ますます夫は追い詰められていく。レイプのことでPTSDになってフラッシュバックするような被害者になってしまっては、おもしろくない。とにかく、夫一人が孤立する状況になってこそ、堪忍袋の緒がブチ切れる流れが面白くなる。

大体にして、夫のことを妻も町の人も臆病者だというが、私から見れば普通の態度だ。いきなり腕力にうったえたり、怒鳴りつけるのは普通じゃない。だから主人公への共感はしやすいはず。
だから、夫はもっとナヨナヨしていたほうがいいんだけど、けっこうガッチリしていたりする。ちょっとキャラクターとマッチしていない。

結局、本作の場合は、荒くれ者たちが襲撃してきたので、反撃しただけである。これまでの理不尽な仕打ちに対してブチ切れたという構図になりきっていない。
これまで臆病とも思える紳士的な態度を貫いてきた主人公が、ブチ切れるきっかけは何か?が重要なのだが、本作ではそのポイントが何なのかよくわからない。結局、レイプされたことを夫を知ることはない。だから、もちろんそれがきっかけでもない。知恵遅れの男が一方的に攻められたことがきっかけでプッツリいくっていうのもおもしろかったと思うが、そうするためには、それでキレる理由が必要(親族にそういう知的障害の人がいたとかさ)。
#そういえば、知恵遅れの男は、どこにいったのかもわからないな。まさか火事の家の中か?

エグいなと思いつつも、カタルシスを感じるラストにできたと思うのだが、そうはなっていない。すっきりしない作品。そりゃ、日本未公開だわな。
#こりゃ、オリジナルを観て、お口直しをするべきかな。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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