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公開年:1977年
公開国:アメリカ
時 間:129分
監 督:ピーター・ハイアム
出 演:エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン、カレン・ブラック、テリー・サヴァラス、サム・ウォーターストン、O・J・シンプソン、ハル・ホルブルック、ブレンダ・ヴァッカロ、デヴィッド・ハドルストン、デニース・ニコラス、アラン・ファッジ、デヴィッド・ドイル 他
コピー:300億ドル…世界最初の有人火星宇宙船が秒読みに入ったとき3人の宇宙飛行士が消えた!翔べ!カプリコン・1!生き抜け!真実を炎に!
世界最初の有人火星宇宙船から3人の宇宙飛行士が消えた…… アメリカ映画が総力をあげた戦慄のサイエンス・エンターテイメント!
初の有人火星探査船カプリコン1が打ち上げられた。表向きには計画は順調に進んでいるように見えてたが、実は、生命維持システムに不備があったため3人の乗組員は乗船しておらず、無人で打ち上げられていた。乗組員のブルーベーカー、ウイリス、ウォーカーは、砂漠の真ん中にある無人となった古い基地へと連れて行かれ、火星に到着したという事実を捏造するために協力するよう命じられる。政治的な問題で計画が中止にすることはできなかったのだ。3人は、家族の安全のために、やむを得ず承諾するのだが…というストーリー。
TSUTAYA発掘良品キャンペーンに乗っかってレンタルしてみた。発掘“良品”であって“名作”とはいっていない。そこがミソかな。
一頃、話題になった“NASAの月着陸は捏造だった”ネタをそのまま映画にしたような内容だが、DVDジャケットやタイトルのイメージと違ってSFではない。さらに、前半と後半でパックリと趣が異なる作品である。前半はバレるかバレないかの心理戦。後半は逃亡アクション。
たしかに、緊迫感のある、なかなか良くできたサスペンス脚本なのかもしれないが、名作になれない理由が多々ある。
まず、いかんせん科学的ギミックが弱い。火星にいけるレベルの科学水準に見えず、まったく未来感はない(単に“月にいく”とすると問題があるので火星にしただけだったなのかな?などと思ってしまう)。
脱出を試みた飛行機の燃料が無くなるというご都合主義的展開も、結構興醒めしてしまう。私が一番しっくりこないのは、初めNASAは自組織の存続のために、政府に対して隠蔽をしようとしていたのに、後半になるといつのまにか政府も一緒に隠蔽しようとしているように見える点。だって、FBIまで動いていているんだから(NASAがFBIを自由に動かせるとは思えないもの)。どのタイミングで、NASAの単独犯行から、政府を含めての隠蔽工作に変わったのか、境目がよくわからず、モヤっとした感じ。
全体を通じて流れるテーマは“メディア(媒体)”を経た情報の危うさについてなんだけど、観客の興味は、バレた後どうなっちゃうのか?に向かうと思う。しかし、結局そこには触れずじまい。この、ツボのズレ具合がどうも気持ち悪い。
致命的ではないけれど、技術的な難点もある。まず、音楽が趣味に合わない。画のアングルに味がなく、編集に締まりがなく、構成も雑。スケジュール的に切羽詰っていたのかもしれないが、もう1サイクル練れば、良くなったんだろうなぁ…とは思わせるものの、常に頭の片隅にある違和感を払拭できずに終わってしまった感じ。まあ、ギリギリ“良作”という線と言えなくもないけど、ワタクシ的には、限りなくガケ落ちに近い。
ちなみに、おもしろくなければ返金しますよっていうキャンペーンなんだけど、アンケートまで書いて提出しなくちゃいけないとか、たかだか旧作1本のレンタル料金のために、面倒くさい。ワザワザ返金してもらおうと思うほど、目くじらたてたくなるような作品でもない。本気で、お薦めしたいんなら、吹替え音声をつけたTSUTAYAレンタル限定のDVDでもつくるくらいの気合をみせてくれりゃいいのに(日曜洋画劇場の吹替え音声があるはずなんだけど)。
特段、お薦めはしないけど、決して駄作ではない。ただ、SFだと思って借りると、肩透かしを喰らうことになるので、注意が必要だろう。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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