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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:マイク・ニューウェル
出 演:ジェイク・ギレンホール、ジェマ・アータートン、ベン・キングズレー、アルフレッド・モリナ、スティーヴ・トゥーサント、トビー・ケベル、リチャード・コイル、ロナルド・ピックアップ、リース・リッチー 他
コピー:砂よ──時間を巻き戻せ!
繁栄を極める古代ペルシャ。親のないスラムの少年ダスタンは、友人を救うための勇気ある行動が王の目に止まり、養子に迎えられ第3王子となる。それから15年、勇者に成長したダスタンは、兄や叔父ニザムと共に聖なる都アラムートを征服し、1本の短剣を手に入れる。しかし、王に贈ったアラムートの衣に毒が塗られており王が死亡。ダスタンに嫌疑がかけられ追われるが、捕虜となっていたアラムートの姫タミーナが手助けしたおかげでなんとか逃走する。実は彼女の目的はダスタンが手に入れた短剣。その短剣は、世界をも支配できる力を秘めており、タミーナは、その短剣を守る使命を担っていたのだった…というストーリー。
すっかり、古代ペルシアを舞台にした『キングダム・オブ・ヘブン』のような、半分史実みたいな作品と思いこんでいたのだが、どちらかといえば『ハムナプトラ』に近いマジカル・アドベンチャーだった。ベン・キングズレーがDVDジャケットにいるせいかもしれないが、こういう内容の作品だとは、パッと見では判らない。
以下、ネタバレ。
実際、剣の能力が発動するまで、こんなマジカルな内容だとは気付かないだろう。アラムートを攻める根拠とか、裏の策謀とか、なかなかドラマとしてしっかりしてるんだもの。ボーガンの矢で壁を登っていくギミックとか、歴史ドラマにしては、なかなか面白い演出をするなぁ…なんて思ってたくらい。
あれ?魔法?ファンタジー?と思ったところで、あわてて確認したらジェリー・ブラッカイマー製作だった。そういわれりゃたしかにブラッカイマーらしいし、タイトルは“□□□オブ○△△△”だし、ディズニーだし(笑)。
#副題の“時間の砂”って何かの比喩表現かと思ったらそのままでやんの。
でも、決して陳腐なわけではない。映像面はかなり愉しめる。時間が戻る際の描写がとにかく格好よく(というか、日本人なら『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出した人が多いだろうけど)、アクションの躍動感もすばらしく息つく暇もない感じ。近年のこの手のアドベンチャー系作品の中では、随一だと思う。最後の展開もなかなか大胆だし、単なるハッピーエンドではないピリっとスパイスの効いた感じもなかなかよい。
後半、若干ダレる部分はあるけれど、全体的には、非常によくまとまっている良作。カップルで観るには最適の映画だろう。頭を使わなくていい、娯楽映画らしい娯楽映画。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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