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image2105.png公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ジム・シェリダン
出 演:ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズ、マートン・ソーカス、イライアス・コティーズ、ジェーン・アレクサンダー、テイラー・ギア、クレア・アスティン・ギア、レイチェル・フォックス、サラ・ガドン、グレゴリー・スミス 他
コピー:そこには、今でも幸せな家族が暮らしているはずだった。



優秀な編集者のウィルは、かねてからの夢だった小説化になるために出版社を辞め、ニューヨークの郊外に購入した新居に引っ越し、妻ビーと二人の娘たちとの生活を始める。しかし、引っ越した早々、家の周囲を怪しい人影がうろついたり、娘が幽霊を目撃したといいはじめたり、おかしな出来事が続き、妻も娘もすっかり怯えてしまう。ある夜、ウィルが地下室の物音を不審に思って近づくと、若者たちが侵入しミサを行っているのを発見。若者たちは逃げるが、一人の少女を捕まえ事情を聞くと、5年前にこの家で惨殺事件が起きていたことを聞かされる。その事件の犯人は家族の父親で、精神疾患により不起訴となっているらしい。ウィルは早速、その犯人の情報を得ようと地元警察に接触するが、まったく相手にしてもらえず…というストーリー。

ちょっとでも解説してしまうと、すぐにネタバレになってしまう。個人的には結構アリな作品なのだが、おそらく世間一般的には、“まあまあ”の烙印を押されるに違いない。

(以下ネタバレ注意)

 


自分がその逮捕された殺人犯だったのだが、記憶がない…ってのは、いささか無理があるなと感じてしまう(シーンが進むとそれほど無理な展開ではないとは思うのだが、明かされたときは「おいおい!」って思っちゃう)。嫁も子供も妄想でした。一応、『シックスセンス』的に、答え合わせをすると、確かに妻と娘が他の人間と接触しているシーンはない。整合性は取れている。
#これらのシーンが、妄想なのか、過去の実際のシーンなのか、どちらとも取れる描写なので、ピリっとしていない。シーンとしての緻密さに欠けており、インパクトに欠ける。そのため、評価が低くなっているのかも。

出版社を退職するシーンからして妄想というになるわけだが、ここまで荒唐無稽な展開に倒すのなら、あとは、メーターを振り切るくらい、ガンガンやってくれればよろしい。さて、どこまでいけるか。宇宙人とか霊の仕業でした…という以外なら、何をやってもよい。

『シックスセンス』のように最後の最後までタネ明かしをひっぱらなかったのは救い。それだとさすがに興ざめしたと思う。

これ、夫が犯人ということにされて、発狂。その後はその無念と誤解を晴らすために行動…という素人でも考え付く内容だったらイヤだな…と思っていたら、ドンピシャだった。この読めなくもない展開も、評価が低い原因かも。
ただ、単なる犯罪者の妄想ではなく、これまでのすべてが、思い出すためのロールプレイだというところが、他の“犯人は自分でした”系の作品とは一線を画していると思う。行動の根幹に家族愛が感じられ、終盤は共感とせつなさが湧いてくる。病院にいた時の記憶を覚えていたら、事件の核心に迫ることは出来なかったわけだから、ある意味、執念で自分の記憶を忘却していたとも考えられる。
事実がわかっても、家に戻って妄想を続けるところは、なかなか新鮮だった。

①自分がその犯人でした。②単なる妄想ではなく忘却することに意味がありました。③真の犯人との対決。この三段構成は、きれいにまとめあげるのはなかなか難しい。個人的にはこのくらい、これでもかと盛り込んだ脚本家の執念を褒めてあげたい。

まあ、“世にも奇妙な物語”の豪華版だと思えば、ものすごく愉しめる。

 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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