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公開国:日本
時 間:99分
監 督:出崎統
出 演:松崎しげる、榊原良子、中村晃子、藤田淑子、風吹ジュン、睦五郎、田島令子、久米明 他
惑星ダグザード。賞金稼ぎに勤しんでいた重犯罪者捕獲人ジェーンとコブラが酒場で出会う。彼女の美しさに魅せられたコブラは、ジェーンの後を付けるものの、何故かジェーンは宇宙征服をたくらむ悪の組織ギルドの攻撃を受け、一緒に応戦することに。その後、二人はコブラの相棒レディの待つタートル号で宇宙に脱出。そこで、コブラはジェーンの秘密を知る。ジェーンは、実は死滅した後に宇宙を彷徨い続けているミロス星の女王の末裔で、ミロス星を蘇らせるためには、ジェーンの三つ子の姉妹、キャサリンとドミニクを捜し出さねばならないのだった。彼女たちはミロス星をコントロールするキーなのだ。コブラ一行は、キャサリンが捕えられているラホール星のシド刑務所へ向かう。しかし、キャサリンはギルドの幹部クリスタル・ボーイを愛していると告げ、ジェーンを殺害してしまう。ジェーンは絶命の間際に妹ドミニクを捜してとコブラに告げるが…というストーリー。
『コブラ』のアニメといえば野沢那智なのだが、本作は松崎しげるが演じている。本作のの数ヵ月後にTVアニメがスタートしているので、別に松崎しげるのデキが悪いから声優変更とかいうわけではなく、予定通りなのだろう。だってデキは悪くないもん。いや、もしかすると、野沢那智より原作のイメージに近いかも。個人的には好き。ちょっと抑揚に欠けて一本調子なのは否めないけど、本作だけなら許容範囲。
声優で難があるのは、ジェーン役の中村晃子かも。よくわからんが、北関東訛りのような妙なイントネーションがちらほらで、宇宙アドベンチャーの雰囲気に水を差すね。
原作のコブラは、左腕はカバーのようにスポっとはずれて、中からサイコガンがでてきるのだが、本作では、何かよくわからない力によって腕がサイコガンに変更する模様。あれ?クリスタル・ボーイを倒すギミックとしてスポっとはずれる腕って大事じゃなかったけ?どうるんだろ…と思っていたら、うまく解決していた。というか、本作のほうがおもしろいかも。
これだけではなく、ストーリー面でも、原作からはかなり内容がアレンジされているのだが、悪くない。いや、個人的には原作とかTVアニメ版のギミックにピンとこないと感じていたので、むしろ歓迎である。TV版の三姉妹の刺青の仕掛けとか、あんまりおもしろいと思わないから。
#タートル号のデザイン変更は、イマイチだけど。
出崎統が監督をしているのに、それほどサイケデリックというか何というか、一見しただけで東京ムービーだとわかる独特の絵柄は少なめ。多分、劇場公開では“立体3-D”みたいな仕掛けをしていたので、そっちの技術的制限があって演出が制限…というか寄っていったんだろうね。結果的に、アニメだけどアヴァンギャルドな雰囲気を作ることになっていると思う。
悲劇的なラストと松崎しげるの歌声を合わせることも、はじめから考えていたんでしょう。ラストのイメージがしっかり出来ている作品というのは、予算の高低とは無関係に、締まった作品になる…という良い例だと思う。単発のアニメ作品としては、なかなか見ごたえのある快作だと思う。
#とはいえ、『ブレードランナー』と同年の作品と考えると、手放しでは褒められないけどね。
ちなみに、本作は『メガフォース』というアメリカのSF映画との同時上映だった。さてどっちがメインだったか。『コブラ』だっただろう。『メガフォース』はラジー賞ノミネート作品だからね。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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