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公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:92分
監 督:ブライアン・デ・パルマ
出 演:ジョン・リスゴー、ロリータ・ダヴィドヴィッチ、スティーヴン・バウアー、フランシス・スターンハーゲン、グレッグ・ヘンリー、トム・バウアー、テリー・オースティン、アマンダ・ポンボ、ガブリエル・カーテリス 他
児童心理学者であるカーターは、我が子を研究対象とするために、2年前から休業中。妻が外で働き自らが主夫を行う生活をしている。ある日友人のカレンの子供を研究対象として誘拐しようとしたカーターだったが、カレンを麻酔で眠らせたまでは良かったが、犯行が発覚しそうになり取り乱してしまう。しかし、突然現れた双子のケインのアドバイスで窮地を救わる。その後、町では奇妙な事件が多発するのだったが…というストーリー。
前日の『マジック』と似たようなテーマの作品をチョイス。サイコ描写は『24人のビリー・ミリガン』の知識をそのままぶち込んだレベルで、今となっては目新しさもないし、逆に古臭い印象。ただ、デ・パルマもサイコ描写で直球勝負したいわけではないらしく、父親の存在を登場させた点から考えると、サスペンスの味付けとして利用しているだけらしい。
公開当時はどうだったか知らないが、双子だなんていったって多重人格だってことはバレバレだし、なんといっても、開始10分も経たないうちにサクっと犯行が始まってしまうという、異様な展開の速さに面食らう。あとは、ありがちな多重人格モノの流れで展開するだけなんじゃないの?と考えていると、例の父親の件が始まるわけだ。父親も他純人格の一つ?と思わせる演出も、一つのミスリードのつもりかもしれない。沼から上がったのが妻?と思わせるのもミスリードのつもりかもしれない。そして、全編にわたってデ・パルマ節が炸裂で、ラストの子供キャッチシーンなどいかにもなんだけど、それらあらゆる演出がどうも功を奏していない。
特に、沼から上がった女性についてだが、カレンなんだか妻なんだか判別が付かなくて、わけがわからなくなってしまった。私は、はじめから見直してしまった始末(早送りだけど)。欧米人の顔の区別が付きにくいといってしまえばそれまでだけど、髪の毛のウェーブのかかり具合だとか表情とか、すごくわかりにくい(仮にわざとだとしても無意味だと思う)。
父親の件は、やはり荒唐無稽すぎて、私はどうも興醒めしてしまった。デ・パルマのファンなら別だが、そうでなければ、是非モノで観る必要はないだろう。お薦めしない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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