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公開年:1978年
公開国:アメリカ
時 間:107分
監 督:リチャード・アッテンボロー
出 演:アンソニー・ホプキンス、アン=マーグレット、バージェス・メレディス、エド・ローター、E・J・アンドレ、ジェリー・ハウザー、デヴィッド・オグデン・スタイアーズ 他
ノミネート:【1978年/第32回英国アカデミー賞】主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)
人形を使った腹話術で人気者となった元手品師のコーキー。メジャーなTV局からのオファーを受けるが、契約条件として求められた健康診断を拒否したことで、マネージャーと諍いを起こし、突然故郷へ帰ってしまう。彼はそこで、かつて恋心を抱いていた女性ペギーと再会。彼女は既に人妻であったが、夫のいない間に愛を育むのだった。一方マネージャは、コーキーを捜索し続け、とうとう居場所を突き止めるのだが、コーキーのただならぬ様子を目撃し…というストーリー。
ありがちな二重人格というギミックに、腹話術の人形という要素を加え、且つ、人形側が人間側の人格を支配し始めるという着眼点が秀逸である。実際の精神医学の症状としては、まあ有り得ないだろうが、フィクションのギミックとしては全然アリ。
人形を5分使わないでいられるか?って、その他の場面では全然5分以上使わずにいるんだから何とかなりそうなもので、そう考えると、健康診断で精神鑑定なんかしないんだから、なんとかなったんじゃね?と思わわなくはないのだが、それが気にならないほど、アンソニー・ホプキンスの演技は素晴らしい。レクター博士の原点と言われているけれど、確かに習作って感じ。
二つの殺人も、特別な超人的能力を発揮したわけでもなく、それが逆にリアルでよい。
惜しむらくは、やはり昨今のサイコパス作品と比較するとおとなしい点。自傷で終わるというのは、常識的でインパクトに欠けると感じてしまう。とはいえ、近頃みられない独特の雰囲気を醸し出せている作品で、低予算ムービーのお手本的作品といえると思う。この手の作品が好きな方には、軽くお薦め。
#なぜか『ハンニバル・ライジング』が観たくなってきた。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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