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公開年:2008年
公開国:スウェーデン
時 間:115分
監 督:トーマス・アルフレッドソン
出 演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー 他
受 賞:【2009年/第63回英国アカデミー賞】外国語映画賞
【2009年/第22回ヨーロッパ映画賞】作品賞、音楽賞(ヨハン・セーデルクヴィスト)
【2008年/第14回放送映画批評家協会賞】外国語映画賞
コピー:怖ろしくも、哀しく、美しい12歳の初恋
ストックホルム郊外のアパートで母親と2人で暮らす12歳の少年オスカー。同級生からのいじめに耐えながら、いつか復讐しようと悶々とする日々。そんなある夜、オスカーはひとりの謎めいた少女と出会う。彼女は、隣の部屋に引越してきたエリという名の少女。次第に言葉を交わすようになり、心惹かれていくオスカー。その頃、町では猟奇的な殺人事件が次々と発生し、住民たちは不安に包まれるのだったが…というストーリー。
いままでにみたヴァンパイア映画の中で、ぶっちぎりの一位。アイドル映画まがいの『トワイライト』なんか、まるで鼻クソのレベルである。もう本作をみちゃったら『トワイライト』の次回作なんかどうでもよくなってしまう。
冬の北欧(かつ1980年代の設定)という、変に都会だったり田舎だったりしない具合が、内容にベストマッチ。凍てつく夜の空気が、幼い二人の恋のコントラストを際立たせる。
この監督は相当ウマい。最後のプールのシーンなんかは、映画史に残る演出かもしれない。
最後のカットで、父親と思われていた男が何者だったか、そしてオスカーがどういう道を選択したのかを示唆しているのだが、とても簡潔に表現できていて感服する。救いのない結末なのに、妙に魅力的に映るのは、それが初恋の純粋さ故なのか。ああ、コレが耽美というものか…と、久々にいい空気を感じながらエンドロールを眺めた。
これは、是非是非是非、観るべき。強くお薦めしたい作品。技術的な穴も見当たらないし、傑作だと思う。ハリウッドが食指を伸ばしそうな感じだけど、すっかり完成しているので、リメイクなんかして汚さないことを祈る。
#その後、オスカーが同じ道を歩まずに、病院に忍び込んで輸血用の血液を調達するなり、知恵を発揮してくれればいいのに…なーんて思うけど
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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