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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:140分
監 督:ライアン・マーフィー
出 演:ジュリア・ロバーツ、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ、リチャード・ジェンキンス、ヴィオラ・デイヴィス、ビリー・クラダップ 他
ニューヨークでライターをしているリズは、多忙ながらも平穏な結婚生活を営み、幸せな人生を送っているように見えた。しかし、彼女の中には常に何か満たされていないという思いが募っており、とうとう離婚を決意するまでに。離婚調停のさなかに出会った年下の男とも長続きせず、そんな自分の恋愛依存体質にうんざりしてしまう。そこで彼女は自分を変えようと思い立ち、思い切って仕事とも男とも一旦距離を置いて、かねてから行きたいと考えていたイタリア、インド、バリ島を1年で巡る旅に出るのだった…というストーリー。
まあ、都市生活や分業化が進んだ社会になれば、バランスの悪い人間の方が重宝される…どころか、むしろバランスの悪い人間じゃないと生き残っていけないくらい。だから世の中は、モラトリアムな人間や、理想という名の屁理屈にまみれた未熟人間で溢れかえっている。何かが違う!と、その何かが何なのかわかりもしないくせに、むずがゆさにただ理屈をつける。多分、私もその部類の人間。
リズの友人だって一見まともに見えるけど、もっともらしいこと言ってるようで、けっこう幼稚だし、リズが八方塞がりになるのも何となく理解できる。むしろDNAの叫びを素直に受け取っているリズの感性のほうが正常なのかもしれない。
でも、彼女の感じてることはわかるなぁ…と思うと同時に、くだらねえ…という思いが共存するのも確か。大抵の人は折り合いを付けて生きてると思うけど、リズはそうしないでズバっとぶっちきる。その行動力を羨ましいと思う反面、それも1年働かずに暮らせるだけの蓄えがあればこそだよね…と、その非現実っぷりにうんざりしかける。でも、そういううんざりを覆すくらい、イタリアやインドでのできごとが楽しそうに映るのだ。
そりゃ、自分探しの旅とかいって、思いっきりそんな生活ができりゃ、そりゃ楽しいさぁ…なんてイヤミを言う暇がないほど、羨ましいなぁ…愉しそうだなぁ…ってシーンの連続。こちとら男性だけど、リズと一緒になって、日常を忘れられそう。SFやアニメなんかとは種類の違う非現実感が実に心地よい。本作を観て、私も行こう!って思った独身女性は多いかもしれない。
そんな感じだから、私にとって、最後の恋愛の結末なんか正直どうでもよかった。彼女がどういう決断をしようと、どんな答えを見つけようと、この映画の面白さとは無関係。ジュリア・ロバーツの見た目の劣化っぷりのおかげで、彼女に対してハートマークを抱いたり、相手の男性を特に羨ましいと思ったりすることはないので、ある意味心を乱すことなく異国の雰囲気が愉しめる。
“食べて”と“祈って”の部分だけで、大人の現実逃避ムービーとしては一流だと思う。女性向けの恋愛映画だという先入観は捨てて、男性にも軽くお薦めしたい。
#ちょっと、サントラが欲しくなる作品かも。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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