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image1555.png公開年:2009年 
公開国:フランス
時 間:92分
監 督:リュック・ベッソン
出 演:フレディ・ハイモア、ミア・ファロー、ペニー・バルフォー、ロバート・スタントン、ローガン・ミラー、セレナ・ゴメス、セレニア、ヌープ・ドッグ、ステイシー・ファーガソン、ルー・リード、ジミー・ファロン、ウィル・アイ・アム 他
コピー:ミニモイの国とセレニア姫の最大の危機!
奇跡のファンタジー・アドベンチャー三部作、第二章!


今日は“10番目の満月”の日で、ミニモイの国への扉が開く日。アーサーは、ミニモイに変身して、王女セレニアたちとの再会することを楽しみにしていた。しかし、そんな時、一匹のクモが“HELP”と書かれた米粒を彼のもとに運んでくる。それをミニモイ達からの救難信号と思ったアーサーは、彼らが再び魔王マルタザールから襲われたのではないかと、気が気でない。やっと扉が開く深夜0時がやってきたが、扉を開くために必要な月の光が、突然湧き上がった雲で遮られてしまい…というストーリー。

一作目も観たはずだが、ほとんど記憶にない。たしか行方不明のおじいさんを救出するようなエピソードがあったと思うが、タイトルに“マルタザールの逆襲”とあるように、一作目の悪役もマルタザールだったんだろう。本当に記憶にない。でも、わざわざ観返す気もおきなかった。
でも、結果から言うと、これは一作目の内容を思い出さないと、???のオンパレードになるので、可能ならば観なおしたほうがいいのかも。

公開年としては前作から3年経つが、設定的には何年経ったことになってるのだろう。主人公のフレディ・ハイモアはすっかり成長してしまってかなり雰囲気が違う。
肝心のCGも、動きはよくなったけれど、絵自体は荒くなった気がする。前作ほどの気合も技術の進歩も感じられない。

一番の問題はストーリー構成。一作目は、三部作とはいえども、一つの冒険ファンタジーとして完結できていた。しかし、二作目の本作は、名探偵コナンの前後編の前半のように、ズバっとぶち切れて終わる。言うに事欠いて“こうご期待”だって。名探偵コナンは一週間しか空かないから許せるけど、次がいつになるかわからん状態で、こんな“つづく”状態は、最悪だろう。これで1800円とるのってサギみたい。

それに、本作の内容は、93分も必要な内容ではない。ちょっと長くなってもいいから3本目になる予定の話とくっつけても問題ないんじゃないの?と思うくらい、うすっぺらな内容。お話に大きな山場も緩急も何もない。小ネタの繰り返し。観ていて本当飽きてくる。

ここのところ、こんな感じのファンタジー三部作が多くはないだろうか?このビジネスモデルは成功しているのだろうか。観ている側からすると、はっきりいってイライラするし、少なくとも、続編といえども一つの映画として愉しめるようにつくるべきではなかろうか。もう、エンターテイメント界の害悪なのではないか。

とにかく本作は、三部作が全部揃うまで、観る必要なし。もう、注意報発令作品といってもよい。よって、評価対象ですらない。以上。リュック・ベッソン、もうちょっとしっかりせいや。
 

 

負けるな日本

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