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公開国:イギリス
時 間:100分
監 督:エドガー・ライト
出 演:サイモン・ペッグ、ケイト・アシュフィールド、ニック・フロスト、ディラン・モーラン、ルーシー・デイヴィス、ペネロープ・ウィルトン、ビル・ナイ、ピーター・セラフィノウィッツ、ジェシカ・スティーヴンソン、マーティン・フリーマン、ソネル・ダドラル、マット・ルーカス 他
ノミネート:【2004年/第58回英国アカデミー賞】新人賞(ニラ・パーク)、英国作品賞[アレキサンダー・コルダ賞]
ロンドンの家電量販店に勤務するショーン。それなりの年齢だが、無気力で人生の目標なども持たず、友達のエドとパブに入り浸る日々。彼女のリズも、そんなショーンと付き合い続けることに疑問を感じ始めるが、心機一転して行動を改めるというエドを信じることに。まず、レストランでのデートからやり直そうとするが、ズボラなエドはレストランの予約を忘れてしまい、とうとうリズに振られてしまう。すっかり落ち込んだショーンが、翌日目覚めてみると、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていて…というストーリー。
ゾンビ物のパロディっていってしまえば簡単なのだが、人の心を捉える何かがある作品。
中盤まで、痴話喧嘩や職場のいざこざ、義父との関係などで話が展開していく。全然ゾンビは出てこなくて軽く臭わす程度。主人公ショーンがポンコツなのは認めるが、半分は周囲に振りまわされている感じ。そのままゾンビを出さないで、そんなノリで終わる作品はたくさんあるよ。
(ネタバレ)
ホラー&コメディってよりも、愛する人を果敢に救出しにいくロマンス、親友エドとの友情、ゾンビ騒動を通してダメ男が成長していく様子、そういう要素が盛りだくさん。母、そしてエド、ショーンが泣く泣く殺すことになる人たちは、ショーンを大人にさせない原因だったりする。地味に巧みな構成。
なんとも脱力してしまうのが、ゾンビが弱くて、どうにでもなるんじゃないの?って、ところ。実際、普通になぐって倒せるし、こっちにおいで~って誘導して、普通にまいてこれるレベル。ゾンビにばれないようにゾンビのまねをしよう…って。
だから、パブに大量のゾンビが流入してきて、はらわたを引きずり出すシーンの違和感がハンパない。パブに篭城したあたりから、ノリが変わるのがちょっとね。ただ、これは、ゾンビさんが最終的にどうなっちゃうのか…っていう展開の伏線と考えれば許せなくもない。
でも、クイーンの歌に乗せてゾンビを輪になって殴るシーンは好き。このノリがもうちょっと多いとうれしかったかも。『ロッキー・ホラー・ショー』みたいな楽しみ方ができただろう。
ゾンビとのバトルが、部隊の救出によって突然終了しちゃうのが、尻切れトンボみたいに感じたが、『ミスト』みたいで個人的には好きだ。エドは、庭の小屋で飼われることになるけど、ゴロゴロしてゲーム三昧。別に以前の生活と変化無い(笑)。
『ゾンビランド』と同様、ゾンビ映画に対する愛と情熱は、コメディをコメディの枠から飛び出させる。安定の良作。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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