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公開年:1977年
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ウディ・アレン
出 演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、ポール・サイモン、キャロル・ケイン、シェリー・デュヴァル、クリストファー・ウォーケン、コリーン・デューハースト、ジャネット・マーゴリン、ビヴァリー・ダンジェロ、シェリー・ハック、シガーニー・ウィーヴァー、ジェフ・ゴールドブラム、クリスティーン・ジョーンズ 他
受 賞:【1977年/第50回アカデミー賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第12回全米批評家協会賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第43回NY批評家協会賞】作品賞、女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(マーシャル・ブリックマン、ウディ・アレン)
【1977年/第3回LA批評家協会賞】脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第35回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](ダイアン・キートン)
【1977年/第31回英国アカデミー賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(マーシャル・ブリックマン、ウディ・アレン)、編集賞
【1992年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
スタンダップ・コメディアンのアルビーは、ニューヨークを拠点に活動しているが、たまにテレビに出る程度でそれほど売れていない。ブルックリン育ちの彼は、コメディアンのくせに“死”に取りつかれていて、自らの生い立ちに幾ばくかの原因があると考えている。近頃、彼女と別れて沈んでいた彼は、美人のアニーと出会いすぐにアプローチ。お互いに魅力を感じてほどなく同棲生活を開始するが、途端に相手のイヤなところが気になり始め、二人の間の溝は広がっていくばかりで…というストーリー。
はずかしながら、ウディ・アレン初体験。
どんな話だと聞かれれば、偏屈男が女に惚れ、愛し合い、次第に心が離れ、離別を迎える。そんだけ。それだけなのに、目が離せない。先が読めない。コラージュのように差し込まれるアルビーの脳内映像や、気の乗らないセックスを合成で表現したりと、思いつくままのキレッキレの演出の連続。かといって難解ではないところが実に秀逸。
なんだこいつは?と興味と嫌悪が入り混じったユニークなキャラのアルビーだが、同時になんとも身につまされる。
周りはアホなやつばっかりだと思い、なにかと政治や哲学を絡めてマシンガンのように喋る。かといって自分のことを賢いといわれれば、そんなことはないと言うだろう。酒や薬物の影響は受けたくないというポリシーは、良心ゆえの信念なのか、アニーのいうとおりアルビーが新しいことに挑戦しない性格だからか。
アニーを大学にいかせて賢くさせていることを良いと思っていながら、いざ知見が深まって自分で行動しはじめると批判する。この、二律背反が一人の男に共存している。簡単にいえば天邪鬼なんだけど、そんな単純でもない。おそらく本人も苦しんでいるし、苦しみの原因もおおよそ判っているだろう。でも変えることはできない。
#なんとも例えがたいシンパシーを感じてしまう。私、こんなにヤバいのか?
日本人にはいまいちピンとこないユダヤネタが満載。“笑わせよう”としている部分は逆に笑えない感じだが、不快ギリギリのアルビーの魅力(?)で、興味は尽きない。最後の、これまでの二人を舞台にしちゃうくだりを見るに、アルビーというキャラクターはウディ・アレン自身の投影なんだろう。
#その舞台のオチが違うところや、その後、再度出会って付き合いが始まる余談の部分は、願望なんだか、妄想なんだか。
時代といえばそれまでなんだろうけど、ダイアン・キートンの本作でのファッションが流行ったなんて、とても思えない。ぜんぜん魅力的に見えないんだよなぁ。これで、観ている私もアニー・ホールに惚れちゃうくらいだと、また観方が変わったのかもしれないけど。
これは観ておくべき名作かと。と言うか、観てよかった。
負けるな日本
公開国:アメリカ
時 間:93分
監 督:ウディ・アレン
出 演:ウディ・アレン、ダイアン・キートン、トニー・ロバーツ、ポール・サイモン、キャロル・ケイン、シェリー・デュヴァル、クリストファー・ウォーケン、コリーン・デューハースト、ジャネット・マーゴリン、ビヴァリー・ダンジェロ、シェリー・ハック、シガーニー・ウィーヴァー、ジェフ・ゴールドブラム、クリスティーン・ジョーンズ 他
受 賞:【1977年/第50回アカデミー賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第12回全米批評家協会賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第43回NY批評家協会賞】作品賞、女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(マーシャル・ブリックマン、ウディ・アレン)
【1977年/第3回LA批評家協会賞】脚本賞(ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン)
【1977年/第35回ゴールデン・グローブ】女優賞[コメディ/ミュージカル](ダイアン・キートン)
【1977年/第31回英国アカデミー賞】作品賞、主演女優賞(ダイアン・キートン)、監督賞(ウディ・アレン)、脚本賞(マーシャル・ブリックマン、ウディ・アレン)、編集賞
【1992年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
スタンダップ・コメディアンのアルビーは、ニューヨークを拠点に活動しているが、たまにテレビに出る程度でそれほど売れていない。ブルックリン育ちの彼は、コメディアンのくせに“死”に取りつかれていて、自らの生い立ちに幾ばくかの原因があると考えている。近頃、彼女と別れて沈んでいた彼は、美人のアニーと出会いすぐにアプローチ。お互いに魅力を感じてほどなく同棲生活を開始するが、途端に相手のイヤなところが気になり始め、二人の間の溝は広がっていくばかりで…というストーリー。
はずかしながら、ウディ・アレン初体験。
どんな話だと聞かれれば、偏屈男が女に惚れ、愛し合い、次第に心が離れ、離別を迎える。そんだけ。それだけなのに、目が離せない。先が読めない。コラージュのように差し込まれるアルビーの脳内映像や、気の乗らないセックスを合成で表現したりと、思いつくままのキレッキレの演出の連続。かといって難解ではないところが実に秀逸。
なんだこいつは?と興味と嫌悪が入り混じったユニークなキャラのアルビーだが、同時になんとも身につまされる。
周りはアホなやつばっかりだと思い、なにかと政治や哲学を絡めてマシンガンのように喋る。かといって自分のことを賢いといわれれば、そんなことはないと言うだろう。酒や薬物の影響は受けたくないというポリシーは、良心ゆえの信念なのか、アニーのいうとおりアルビーが新しいことに挑戦しない性格だからか。
アニーを大学にいかせて賢くさせていることを良いと思っていながら、いざ知見が深まって自分で行動しはじめると批判する。この、二律背反が一人の男に共存している。簡単にいえば天邪鬼なんだけど、そんな単純でもない。おそらく本人も苦しんでいるし、苦しみの原因もおおよそ判っているだろう。でも変えることはできない。
#なんとも例えがたいシンパシーを感じてしまう。私、こんなにヤバいのか?
日本人にはいまいちピンとこないユダヤネタが満載。“笑わせよう”としている部分は逆に笑えない感じだが、不快ギリギリのアルビーの魅力(?)で、興味は尽きない。最後の、これまでの二人を舞台にしちゃうくだりを見るに、アルビーというキャラクターはウディ・アレン自身の投影なんだろう。
#その舞台のオチが違うところや、その後、再度出会って付き合いが始まる余談の部分は、願望なんだか、妄想なんだか。
時代といえばそれまでなんだろうけど、ダイアン・キートンの本作でのファッションが流行ったなんて、とても思えない。ぜんぜん魅力的に見えないんだよなぁ。これで、観ている私もアニー・ホールに惚れちゃうくらいだと、また観方が変わったのかもしれないけど。
これは観ておくべき名作かと。と言うか、観てよかった。
負けるな日本
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クボタカユキ
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男性
趣味:
映画(DVD)鑑賞・特撮フィギュア(食玩/ガシャポン)集め
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一日一シネマ。読んだら拍手ボタンを押してくだされ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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