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image1813.png公開年:2011年
公開国:アメリカ、ドイツ
時 間:113分
監 督:ジャウマ・コレット=セラ
出 演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジャニュアリー・ジョーンズ、エイダン・クイン、ブルーノ・ガンツ、フランク・ランジェラ、セバスチャン・コッホ、オリヴィエ・シュニーデル、スタイプ・エルツェッグ、ライナー・ボック、ミド・ハマダ、クリント・ディアー、カール・マルコヴィクス 他
コピー:目覚めると、妻さえも“自分”を知らなかった──
人生を奪還する闘いが、今始まる。

学会に出席するため、妻とベルリンを訪れたマーティン・ハリス博士。ホテルに到着したが、パスポートなどが入ったカバンを積み忘れたことに気付き、慌てててタクシーで空港へ戻る。しかし、その途中で事故に巻き込まれ車ごと河に転落。病院に運ばれるものの昏睡状態に陥ってしまう。4日後、目を醒ました彼は、記憶があいまいな状態だったが、自分が学会でベルリンを訪れていることなどを徐々に思い出す。慌てて会場に向かったマーティンは、事情を話し入場し、妻を見つけるが、彼女はマーティンを知らないと言う。さらにマーティン・ハリス博士を名乗る、見たこともない男がそこにいて…というストーリー。

冒頭のカバンを置き忘れるというありきたりな演出にウンザリ。ポンコツ演出で完全に掴みを失敗。さらに、事故→記憶喪失→なぜか自分の存在が否定され言葉の通じないドイツで流浪の異邦人に…という流れが、あまりに状況が厳しすぎて、プレッシャーが強すぎ。観続けるのがツラくなるほど。まあ、オチまで観れば、こういう演出になるのは必然だな…と納得できるのだけれど、実は私は一回観るのを中断している。
主人公の妄想か?それとも彼を貶めようとする陰謀なのか?事故は偶然か作為か?タクシー運転手も何か知ってる?もしかしてSFチックな展開だってありうるぞ。そんな、“状況把握”自体が謎解きになっている、実に新鮮な作品。

あからさまに敵が登場してくると、アクション要素が増して、さらにおもしろくなってくる。敵に襲われるってことは陰謀ってことだよな…、選択しが減ったな…なんて思ったのだが、その先にもう一枚、予想を超えて裏があった。観終わって考えると、よく注意すれば、このオチは予想がつきそうだと思うのだが、本当に「ああ、そういうことか…」とめずらしく先回りすることができなかった。巧みなシナリオだ。

(以下、ネタバレ注意)
そんなに巧みなシナリオなくせに、実はけっこう変なところは多い。
車の中にいるのに外の声が聞こえちゃうのは変…とか、記憶が戻ったからといって、元々暗殺者なんだからいい人にはならんだろ!とか、爆破までの時間が短いのも簡単に止められないのもわかっているのにわざわざ止めにいくとか。中途半端にストーリー上都合のよい部分だけ記憶喪失ってのも、どうかと思う。
もうちょっとディテールに気を使って欲しいと思う部分は多々あれど、これだけ、穴があるくせに、時間が経過するごとに惹きつけられる一方だったし、謎の真相も、腑に落ちる内容だった。

東ドイツの秘密警察っていうキャラクターが、実にいい味付けになっている。もう死を目の前にして怖いものはないし、最後のあだ花を咲かせたい思いもある。多少刃こぼれはしてるけど妖刀は妖刀って感じで、ギラギラ、テラテラと真相に迫っていく。謎解きのための重要人物でもあるし、同時にミスリードにも一役買っているという秀逸キャラだ。それをブルーノ・ガンツがいまいこと演じている。

ラストも実に小気味良く、久々に満足感と共に観終えた。ホテルの警備員もグルなのかどうかなんて、最後のほうにならないとわからんものなぁ。よくできている。お勧めしたい快作だ。
#リアム・ニーソンはいい役に当たったと思う。ポスト ハリソン・フォードになっているのかもしれないね。





負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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