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image1768.png公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:133分
監 督:オリヴァー・ストーン
出 演:マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、ジョシュ・ブローリン、キャリー・マリガン、イーライ・ウォラック、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ、オースティン・ペンドルトン、ヴァネッサ・フェルリト、マイケル・ジェネット、ナタリー・モラレス、シルヴィア・マイルズ、チャーリー・シーン 他
ノミネート:【2010年/第68回ゴールデン・グローブ】助演男優賞(マイケル・ダグラス)
コピー: 欲望は、罪なのか。

ジェイコブは、若くして成功をおさめた金融マン。今は、次世代エネルギーの発展を夢みて、とある教授が推進する事業に投資している。また、ジャーナリストのウィニーと結婚を前提に交際しており、公私共に幸せな日々を送っていた。ある日、勤務しているKZI社の経営者で、父のように慕っているルーから、特別ボーナスを貰う。彼は、そのボーナスを自分の為に使えという。様子のおかしいルーを訝しげに思いながらも、ボーナスを受け取ったジェイコブは、婚約指輪を買った後の残りを自社株に投資する。その後、KZI社の株が突然急落し破綻。ルイスは地下鉄に飛び込み自殺してしまう。その後、株価急落は、投資銀行経営者のブレトンが、あらぬ噂を振りまいていたことが原因だったことを知り…というストーリー。

昨日の前作を踏まえ、いざ続編を鑑賞。

主人公のジェイコブは、前作のバドと違って、それなりに成功しているし、ジャーナリストとの恋人ともうまくいっていて、まさに“リア充”ってやつ。バドのように闇雲な上昇志向な奴でもなく、クリーンエネルギーっていう夢を追う健全な精神の若者。まあ、若気の至り的な煙たさは感じるけど、基本的に忌むべき人間ではない(が、バドに比べると“草食”といっていいほど、ぬるいキャラだったりする)。

常温核融合ってちょっと設定に無理があって、そこはちょっと興醒めした。シナリオのポイントとしては、既存の石油利権を脅かすかもしれない次世代エネルギーの登場であればいいのだから、もうっちょっとリアリティのあるネタにしてほしかった。

また、前作を観た人は、同様の違和感を感じたと思う。ゲッコーの子供って息子じゃねーの?ってね。観進めていくと、前作のラストの後に、さらに訴訟が何年もあって、あの男の子の下に娘がいたんだよ…っていう設定になっている。で、あのぽっちゃり息子はその後ドラッグに溺れ自殺して、娘とは絶縁状態という設定。まあ、娘という設定を作りたかったんで、いろいろこねくり回して腐心したんだな…ということがよくわかる。

忘れないうちに書いておくと、娘ウィニー役のキャリー・マリガンは、抑えた演技の繰り返しにもかかわらず、しっかりと感情や考えているであろうことが伝わってくる良い仕事をした。彼女の地に足のついた演技がなければ、とっ散らかった作品になっていたに違いない。

(とっても、ネタバレ注意)
ジェイコブは、父とも慕うルーが自殺に追い込まれ、さらに会社も破綻し、借金まで負ってしまうというピンチに。そこから、彼の逸脱が始まる。婚約者の父親がゲッコーであり、彼からの情報で、ブレトンが黒幕であることを知る。ブレトンはルーの敵でもあるし、ゲッコーの敵でもあった。恋人の親ってよりも“敵の敵は味方”って要素のほうが強いだろう。

その後、ルーの仇!とばかりに、自分も同じように噂を流して反撃に出たり、ブルトンの懐に飛び込みながらもゲッコーと繋がってみたり…と、若者が目的を果たすために、先人に従って道を外していく…っているプロットは、前作をと同じである。違うのは、悪人が二人いて、復讐on復讐みたいな入り込んだ構造になっている点。ただ、残念ながら、それが、必ずしもおもしろさに繋がっていないのが痛い点である。

基本、同じようなプロットを繰り返して、はたしてオリヴァー・ストーンは何を伝えたいのか?ブルトンが堕ちた後、さあて、次はゲッコーの野郎の番だ!どうやって反撃するんだ!?と注視していると、なんと、ゲッコーは改心するのである。孫のエコー写真を見て…である。
オリヴァー・ストーンは、自分の強欲を老獪というマントで包みながら、娘の心を重ね重ね裏切るような男を、私たちに“許せ”といっているのである。申し訳ないないが、誰一人として、父娘の和解とかそんな展開は求めていない。今度の幸せのバブルははじけませんよ…みたいな、そんなゆるゆるの三文芝居、おもしろいか?

この作品を作った意味がやっぱりわからない。オリヴァー・ストーン老いたり…。これが私の正直な感想。
#本作で、一番驚いたのは、チョイ登場したバドが、ブルースターを売っぱらって儲けていたことかな…。夢ねえなぁ。



負けるな日本

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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