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公開年:2009年
公開国:ドイツ、フランス、イタリア
時 間:99分
監 督:ファティ・アキン
出 演:アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル、ウド・キア、アンナ・ベデルケ、フェリーネ・ロッガン、ルーカス・グレゴロヴィチ、ドルカ・グリルシュ、ヴォータン・ヴィルケ・メーリング、デミール・ゲクゲル、モニカ・ブライブトロイ、マルク・ホーゼマン、セム・アキン 他
受 賞:【2009年/第66回ヴェネチア国際映画祭】審査員特別賞(ファティ・アキン)
コピー:心(ソウル)も満たすレストラン
ドイツ・ハンブルク。ジノス青年が経営するレストラン“ソウル・キッチン”は、いいかげんな料理を出しながらも、いいかげんな料理で満足している近所の客で、それなりに賑わっていた。そんな中、ジノスの恋人ナディーンが上海へ転勤することになり、遠距離恋愛に。そこからジノスの生活はあらゆる面で、右肩下がりに。ぎっくり腰になってキッチンに立てなくなり、税務署から滞納している税金を迫られたり、服役中の兄が仮出所のためい雇えといってきたり、衛生局から改善をしないと営業停止にするといわれたり。とうとう、万策尽きて休業となり、心が折れたジノスは、ナディーンのいる上海へ行くことを決意するのたが…というストーリー。
日本の料理マンガをパクった韓国映画のタイトルみたいだけど、違うよ。ドイツが舞台の欧州産コメディ作品。でも、私は何一つ笑えなかったけど。
やとわれシェフも兄貴もユニークなキャラではあるけれど、それららサブキャラがしっかり立っているかというとそうでもない。リアリティも薄い。もう少し、その苦労とか料理が人の心を魅了するとか、そういう部分を描くのかと思ったけど、皆無。じゃあ、主人公ジノスはいろんな事件に襲われるトホホな役に徹しているか?それとも狂言回し役なのか?っていうと、どちらでもない中途半端な位置。主人公のジノスは確かに画面上に映ってはいるが、全部のエピソードが主人公不在で展開する印象。
半分以上すぎてからやっとまとに料理するシーンが差し込まれはじめて、はじめて料理がウマそうに見えてくる。でも、料理への情熱とか食べ物への敬意とかイマイチ感じられない。多分、監督さん自体に美味いものに対するこだわりなんかがないからだろう。
ちょっと、簡単に店がうまくいきすぎるところで興醒めするし、さらに、店を取られるくだり、彼女が寝取られるくだりと、ドタバタコメディがやりたかったのかもしれないが、いまいちドタバタできておらず、地団駄踏んでるだけの感じ。ハジけ足りず。笑いの小ネタのつもりだろうがいまいち笑えない。ドイツ人ってのは、つまんねえのか?と、思ってしまったほど。
もしかして、ものすごく高尚な笑いで、私がついて行けてないだけなのか?と、途中から本気で不安になってしまった(私の気分は、サスペンス映画を観ている気分に近くなってきた)。
(ネタバレだけど)
サンドバッグ状態になった末に、あたらしい道を歩み始めるのかな?というところでおしまい。は?これからどうやって盛り返すのか?というところで面白くなるんじゃないのか?苦しみから逃れられそうな雰囲気を出すだけで、コメディ映画として成立するものなのか?
シナリオが特別長けているわけでもないし、斬新な視点なわけでもない。社会風刺がきいていて人々の心に訴えるものがあるわけでもないし、笑いの波状攻撃があるわけでもない。こんな作品が、国際的な映画祭において受賞できるなんて、ちょと考えにくい。多分、他の作品が小難しいのばっかりで、あまりにもうんざりしたためか、欧州人の笑いのネジが狂ってしまったかのどちらかだと思う。こんな映画一本で判断できるものではないが、ドイツ社会は「ああ、もうこんな生活イヤだ!」という後ろ向きな感情で充満して、疲弊しきっているのではないだろうか。
経済危機に見舞われているヨーロッパだが、もう、笑いの感覚がおかしくなるほどヤバいんじゃないだろうか…と考えてしまうほど。お薦めのしようがない。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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