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公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:144分
監 督:ロバート・ゼメキス
出 演:トム・ハンクス、ヘレン・ハント、クリストファー・ノース、ニック・サーシー 他
受 賞:【2000年/第67回NY批評家協会賞】男優賞(トム・ハンクス)
【2000年/第58回ゴールデン・グローブ】男優賞[ドラマ](トム・ハンクス)
コピー:世界の果てで 彼の旅が始まった…
運送会社FEDEXに勤務するチャックは、クリスマス・イブに急遽海外へ出張することに。自社貨物機で東南アジアへ向かうが、嵐により機が炎上し、太平洋上に墜落してしまう。奇跡的に一命を取り留め、南太平洋の無人島に漂着。生き残った同乗者はおらず、チャック一人で救助を待ち続けることに…というストーリー。
昨日の『幸せの1ページ』で、無人島繋がりで思い出した。久々に観なおした。前に観た時は、無人島での生活がもっと見たくて、帰還後のジメっとした展開がいまいち好きになれず、それほど評価が高くなかった(だって、無人島から脱出できるのかどうか、ストーリーをまったく知らずに観ていたからね)。
おおよそのストーリーを把握した上で改めて観ると、当時感じなかった、ものすごくいい味があることを、再発見してしまった。最後の、答えの無い感じもイマイチ感があったのだけれど、今観ると、ものすごく共感できる(歳をとったってことなのか)。
スケート靴を使って歯を抜いて気絶しちゃうと、“4年後”って、そのズバっとぶった切った演出に、当時は“おいおい…”思ったものだ。それなりに長い作品なので、収めるために切ったんだろうなと思っていたが、今はそうは思わない。本作のシナリオ(および編集)のすごいところは、観客が予想できちゃうこと、そしてその予想通りになることは、映像的に作らない。だって想像できたんなら、別にわざわざそれをなぞる必要ないでしょ?ってこと。この英断は、シナリオライターとしてできるようでなかなかできない。でも、絶対に必要なスキル。ホント、今となっては尊敬に値するデキ。
#目が覚めて、髪がチト焦げてた…とか、そんなくだり見せられてもウンザリだもんね。
やっぱり、歳を重ねたからかもしれないけど、帰還してからの、知人との再会の空々しさ、そして、愛の顛末の重さ・物悲しさに、グっとくるものがある。チャックのような経験まではしなくても、こういう感覚や、自分では抗いようのないことってあるからねぇ。
これだけ前面に出てきていながらフェデックスは一切投資していないけど、そりゃわかるよ。だって、フェデックスが一生懸命に運んでいるものは、本当に価値のあるものなのか?って捉えられなくもない。最後に、届かなかった荷物を配達して廻って、“届けてるのは物質じゃなくて人の気持ちですよ”なんて感じでフォローしても、物質文明の空々しさは拭いようがないものね。ここでも、明確な答えは提示しない。そういう何も語らない余韻が、ものすごくいい雰囲気を醸し出している。
『フォレストガンプ』の原作には、フォレストが南の島に落ちてしばらく現地で生活するエピソードがあるんだけど、映画ではバッサリ無かったので、それが補完されたようで、なんかうれしい。
何度観ても、海に漕ぎ出した後のシーンは、力が入る。実際、孤島の場合、ああいう三角波が立って、小船では出にくいんだろう。墜落して無人島生活っていう荒唐無稽な内容ながらも、考証面での穴がないから、リアルさにかけるなんて思う人がだれもないはず。
10年以上経ってわかる、“残る名作”。若いころに観て、その時はいまいちだと思った人。騙されたと思ってもう一回観てごらんなさい。お薦めする。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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