[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:96分
監 督:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット
出 演:ダニー・ブーン、アンドレ・デュソリエ、オマール・シー、ドミニク・ピノン、ジュリー・フェリエ、ニコラ・マリエ、ヨランド・モロー、ジャン=ピエール・マリエール、ミシェル・クレマデ、マリー=ジュリー・ボー 他
コピー:人生なんて、たった1行で変えられる。
冒険小説家アレックス・ローバーは、小説の内容とは裏腹に極度の潔癖症で、家からも出ることができないほど。筆の止まった彼女がインターネットでネタ探しをしていると、孤島に住む海洋生物学者ジャックの記事を発見。メールで連絡を取ってみることに。一方、そのジャックと娘のニムは、南の無人島で大自然と動物たちに囲まれて元気いっぱいに生活をしていた。そんなニムは、アレックス・ローバーの大ファン。海洋調査の旅に出た父の留守中にアレックスからのメールを受け取ったニムは大興奮して返事を書く。そんな時、島を巨大なモンスーンが襲い、父と連絡が取れなくなり、島に一人きりになってしまう。ニムは、アレックスに助けを求めるメールを送信するのだが…というストーリー。
原作タイトルの、『秘密の島のニム』でいいじゃないか。“幸せの1ページ”じゃ、作品イメージと乖離しすぎていて、何が何やらさっぱりわからないだろう。最後のニムのナレーションで“幸せの1ページ”の意味はわかるけど、だからってそれをタイトルにする効果はないんだよね。一体どういうセンスなんだかねぇ。
…という邦題への文句は置いておくとして、実はお上品な冒険活劇として、うまくまとまっていて、それなりに愉しめた。次々と先読みさせる間をあたえず場面展開できているし、テンポに緩急もあって飽きない。“まとめあげ”という意味では、本当によくできていると思う。しかし、それにも関わらず、難点がくっきりはっきり見える作品で、それらをなんとかすれば、かなりの名作になったのではないかと。
まず、ジョディ・フォスターのコミカルな演技を観て、違和感というかしらけてしまった。いや、きっと演技が悪いわけじゃなく、潔癖症の女性がこったこたになっていく話にしたいのに、いつまでたっても小奇麗なままという、踏み込みの甘さのせいだと思う。もう、気にしてなんかいられない!ってところまで、どんどんグズグズになって、そこまでいきゃぁ脅迫神経症も治っちゃうわなぁっていうところまでには、到達しないといけない。
それに、道中、彼女は何かに乗っかって、運んでもらっているだけで、ポイントポイントで彼女自身が究極の選択をしていない。この自主性の不足もよろしくない。
シナリオ面での欠陥は、アレクサンドラがまがりなりにも“変化”するのに比べて、もう一方の主人公であるニムがあまり変化しないこと。そして、たしかに南海の孤島で出会うことは出会うんだけど、両者が接触しても、大して化学反応が発生しないこと。正味90分もない作品なので、その辺をもうちょっと掘り下げれば、もっと良くなったかもしれない。
そして、話のどこにも“毒”がない。敵もいない。内面的に何かを克服した!とか、達成した!というカタルシスが足りない。
まあ、『ドクター・ドリトル』ばりに動物が都合よく行動するのも、噴火が間欠泉レベルでナメた描写をしているのも、いくらなんでもゴミムシダマシは食べないだろうとかは、児童向けだから良しとしようじゃないか(でも、トカゲ爆弾は、虐待だと思うけどね)。
いやあ、ここまでけなしておきながら、それなりにおもしろいっていうんだから、本当にあとちょっとでA判定の作品なんだろうね。軽くお薦めしますよ。児童向け…児童向け…、気にしない、気にしないと、呪文を唱えながら観れば、きっとおもしろいはず。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |