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公開年:2008年
公開国:アメリカ
時 間:105分
監 督:ジョン・パトリック・シャンリー
出 演:メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ヴィオラ・デイヴィス、アリス・ドラモンド、オードリー・ニーナン、スーザン・ブロンマート、キャリー・プレストン、ジョン・コステロー、ロイド・クレイ・ブラウン、ジョセフ・フォスター二世、ブリジット・ミーガン・クラーク 他
受 賞:【2008年/第14回放送映画批評家協会賞】主演女優賞(メリル・ストリープ)
コピー:神聖なはずのカトリック学校で、何が起こったのか?
1964年。ブロンクスにあるカトリック学校では、厳格な校長シスター・アロイシアスと、進歩的で生徒からの人気も高いフリン神父の開かれた校風にしていくべきとの考え方が対立していた。そんなある日、新人教師のシスター・ジェイムズは唯一の黒人生徒ドナルドを呼び出したフリン神父の行動を不審に思い、シスター・アロイシアスに相談する。シスター・アロイシアスは2人が不適切な関係なのではないかと疑い、フリン神父を厳しく問い詰めるが、フリン神父はきっぱりと否定。当初は、シスター・アロイアスの相談をもちかけたシスター・ジェイムスも、あまりの独善的なシスター・アロイアスの態度に、逆に不信感を抱いてしまい…というストーリー。
他のDVDに含まれていた予告CMで、非常に興味がわいてレンタルしたのだが、どうにもこうにも。結局、事件の真相がうやむやなことが、非常にもやもやして気持ち悪い。観終わったあとのモヤモヤ加減は、『隠された記憶』と同レベル。
カトリック組織の性質としてうやむやな結末になることは予測できているのだが、シスター・アロイシアスはそれをふくめて我慢ならず抗っているのだ…という方向性を明確に示すべきだったと思う。しかし、シスターと神父のどっちが“ダウト”なのかというポイントに焦点を当ててしまっており、そのために両者がイケ好かない共感の得られないキャラクターに描かれている。さらに、そうしているのも関わらず、最終的にどちらが“ダウト”か判然とさせないので、ただただイライラが募って不快にすらなる。
そちらがダメならば、ケネディ暗殺後の社会の不穏な雰囲気や、神学校始まって以来の黒人生徒とか、そしてその家族が抱える問題とかを、きちんとブレずに演出できていれば、非常におもしろくなったかもしれない。しかし、それら要素は、ただただちりばめられたにすぎない。
これは監督の力不足以外の何者でもなかろう。メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンを使ってまでしてもったいないというか、二人にかろうじて救われたというか、わたしならはずかしくて監督ヅラなでできないくらいだ。
メリル・ストリープ、フィリップ・シーモア・ホフマンが多数のノミネートをうけているのに、作品賞や監督賞やその他技術賞も一切ないという点をみても、社会の評価も同様ということだろう。
…と、調べてみると、原作戯曲の作者が自ら監督をやっているんだね。あまりセンスがよろしくないので、もう止めたほうがいい。まるで、上質のトリュフとフォアグラをつかって、家庭料理をつくっちゃたみたいな仕事だもの。
それとも、カトリック社会にいればおもしろく感じるとか?9.11後のアメリカ社会の雰囲気の中なら愉しめた?それはないと思うし、そうだとしても、ここは日本なので。作品としては不完全燃焼の極み(それも、ジェット燃料と液体水素をつかったのに、うまく燃えなかったというくらい)なので、お薦めしない。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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