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image1553.png公開年:1973年 
公開国:アメリカ
時 間:112分
監 督:ジョージ・ルーカス
出 演:リチャード・ドレイファス、ロン・ハワード、ポール・ル・マット、チャーリー・マーティン・スミス、キャンディ・クラーク、シンディ・ウィリアムズ、ウルフマン・ジャック、ボー・ホプキンス、ハリソン・フォード、ケイ・レンツ、マッケンジー・フィリップス、キャスリーン・クインラン、スザンヌ・ソマーズ 他
受 賞:【1973年/第8回全米批評家協会賞】脚本賞(ジョージ・ルーカス、グロリア・カッツ、ウィラード・ハイク)
【1973年/第39回NY批評家協会賞】脚本賞(ジョージ・ルーカス、グロリア・カッツ、ウィラード・ハイク)
【1973年/第31回ゴールデン・グローブ】作品賞[コメディ/ミュージカル]、有望若手男優賞(ポール・ル・マット)
【1995年/アメリカ国立フィルム登録簿】新規登録作品
コピー:俺たちの青春がここにある!

1962年のカリフォルニアの田舎町。ハイスクールを卒業したスティーヴとカートは、東部の大学に入学するため明日にも町を旅立たねばならない。最後の一夜を愉しく過ごすために、地元に残る友人のテリーとビッグ・ジョンを誘って町に繰り出すのだったが…というストーリー。

古きよきアメリカを60'sにのせて…ってことで評価されているのかもしれないが、私はそういうノスタルジーには興味がない。その時代に生きていなかったのはもちろん、さほど魅力的な時代だとも思えないもので。
むしろ、そういう時代設定は度外視した根本のストーリー、つまり、新しいステップに進まなくてはいけない人生の分水嶺みたいな“一晩の出来事”を淡々と綴っていくというあたりが、まるで明治文学のような感じで、非常に高尚な香りを感じる。そういう意味で非常に素敵な作品だと思うのである。

本作に登場する若者は、社会に流されているように見えて、案外しっかりと自分で考えようとしていて、その折り合いをどうつけようかと苦悩している。でも、昨今の学生は、自分ですべてを決めているつもりになって、実は流されているという、周りの見えていなさ加減というか、抗うべき部分を感知するアンテナが低いというか、両時代の若者の差は大きいかな…と感じてしまう。今の学生たちに、ウルフマンが主人公に送った言葉は響くのだろうか。

私が学生の時に、本作を観ていたら、ウルフマンの言葉はどう響いただろうか。もしかすると、今とは違う人生だったかもしれない。そんな気がする一本なので、未見の人にはお薦めしたい。これがジョージ・ルーカスの原点だ…とか、そういう観点は特に不要である。

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