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公開年:2011年
公開国:イギリス、アメリカ、アラブ首長国連邦
時 間:124分
監 督:ジョン・マッデン
出 演:ジュディ・デンチ、ビル・ナイ、ペネロープ・ウィルトン、デヴ・パテル、セリア・イムリー、ロナルド・ピックアップ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミス 他
コピー:インドの風がささやいた。やりたいように、やればいい。
イギリス。40年連れ添った夫が多額の借金を残したまま死んでしまったイヴリン。息子夫婦の世話になるのはイヤな彼女は、家を売却し、インドにある高齢者向けリゾート“マリーゴールド・ホテル”で暮らすことを決意する。その他、退職金を娘の事業に投資したが失敗されてしまったダグラスとジーン夫妻はインドで安価に暮らそうと考える。股関節の手術が必要になったが国内では半年待たねばならないミュリエルは、インドの病院を紹介される。元判事のグレアムは、思い出の人を探すためにかつて生活していたインドを訪れる決心をする。独身貴族ノーマンは、人生最後のロマンスの相手を探すために異国の地を目指す。結婚と離婚を繰り返しているマッジは、お金持ちの夫を探すためにインドへやってくる。みんな、マリーゴールド・ホテルのネット広告をみてやってきたのだが、ボロボロの実物を見て愕然とする。しかし、決して裕福ではない彼らは、簡単に帰国することはできない。改装中とうそぶく若い支配人のソニーは、やる気だけはあるがまったくホテル経営のノウハウがわかっていない。ホテルの設備にはもちろん、インドという国自体に圧倒されてうんざりしながらも、徐々に自分たちの生活を掴み始める7人だったのだが…というストーリー。
あくまで私見なんだけど、インドが舞台になる映画は多いけど、所詮は逃げてきた人たち、現実から逃避するための舞台…でしかないことが多いように思える。そういう“逃げ”が前提になっている作品は、いまいち好みではない。『食べて、祈って、恋をして』とか『ダージリン急行』とか。私、ウェス・アンダーソンは好きだけど、それでもインドが舞台であることで、いい効果があったとは感じていない。
一癖ある7人の老人がインドにやってくる。7人がきれいに揃って同じスケジュールでやってくるっていうのは、いまいちリアリティに欠ける気がしないでもないが、まあ、映画だしね。
7人それぞれに事情が…というか、半分異常がクソ人間。色ボケが2人、人種差別者が1人、究極的に性格の悪いババァと言いなり夫。ネタバレぎみだけどゲイのじいさんが1人。最後の一人は純粋にお金がないが息子の世話になりたくないという頑固ババァ。最後の頑固ババァが、とってもとってもまともに見える。
開始から40分くらいまで、そんな老人たちが、インドの暑さと風習にやられ続けて苦闘する。正直、モタモタした展開。老人それぞれのキャラに深みを持たせるエピソードが繰り広げられるべきだが、しっかり観ていないと、エロじじぃと言いなり夫、イロボケばばぁと性悪妻のキャラクターが混同するほど。
話が全然集約されていかない中、車椅子ばあさんの人種差別のエピソードが、アクセントになっていく。しかし、これが若干消化不良ぎみ。同じ、使用人というシンパシーから、不可触民の娘に同情するという展開はわかる。それはわかるのだが、なんであそこまでの人種差別主義者に至ったのかというくだりがスポっと無視されているから、カウンターとして彼らを受け入ていく変化が生きてこない。
カーストが単なる上下差別構造なんじゃなく、不可触民も一種の職能ギルドであるということが、微かにうかがえることは評価したい。インドのカースト制度が南アメリカみたいな、単純な二極構造じゃないことが、インドの発展を阻害していることがよくわかる。
各自、個別にエピソードを展開させていくが、終盤になっても、死んだのが、ゲイじじぃなのか、色ぼけジジィなのか、一瞬わからなくなる。これは見た目が似ているとかじゃない。一応、判事のほうは心臓が悪い…とうくだりはあったけど、エロじじも年甲斐もなくがんばっちゃったからか?とか思っちゃうんだよね。
かといって、意図的にどっちかわからなくした演出ってわけでもなさそう。“インド”のようなダラダラゆるゆるしたピリっとしない演出のせいだと思う。
ただ、先の短い老人が、老人ホームじゃないところで、次の生き方を見つけるお話は、他にはなかったし、まだまだ、ユニークな老人を放り込めば、おもしろいお話はつくれそうな気がする。色々、文句はいったけど、まあまあの出来栄え。とにかく観客も、インドだもんしょうがいないよ…っていう心持ちで観ればよいのだと思う。あぁ、観客にそれを気づかせるのが目的なのか。なら、正解の演出なんだろうな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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