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公開年:2013年
公開国:アメリカ
時 間:121分
監 督:カール・リンシュ
出 演:キアヌ・リーヴス、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウ、赤西仁、田中泯、ケイリー=ヒロユキ・タガワ 他
徳川綱吉が将軍の時代の日本。播州赤穂に、瀕死の状態で逃げ込んだ混血の異人カイは、名君・浅野内匠頭に命を救われる。以来、浅野への忠義を誓い、領内でひっそりと暮らしていたが、異人であるため領民からは疎まれ、心を通わせるのは、浅野の娘ミカだけだった。ある日、綱吉が赤穂を訪れることとなったが、豊かな赤穂の領地を狙っていた隣国の藩主・吉良上野介は、妖術使いのミズキを使って浅野の心を操り、寝所の吉良を襲わせる。刃傷沙汰に立腹した綱吉は、浅野に切腹を命じ、浅野家はお取り潰し。領地は吉良のものとなり、ミカは1年の喪明けに吉良と婚儀を挙げることになってしまう。家老の大石内蔵助ら家臣たちは、一連の出来事が吉良の仕業であると疑い、浪人となることを選択。大石は吉良によって地下牢に監禁され、家臣たちは四散、カイは奴隷としてオランダ商人に売られてしまう。それから1年後、大石は牢から解放されるが…。
公開前から誰がこんなもん観るねん…、公開しても大コケ…で話題だった本作。公開時のアメコミ映画に出てくるようなタトゥーのキャラクターとかごっつい鎧武者のポスター。ポスターにするような重要なキャラじゃなかったじゃん。むちゃくちゃだね。
同様に内容も結構むちゃくちゃ。
根本的に実際の日本を舞台にしてます…的なノリが根本的におかしい。建築物はヘンテコだし、女官なんだか腰元なんだかわからんのはオペラのMIKADOみたいなメイクだし、パラレルワールドの日本…みたいな設定でよかったんじゃないの?舞台が定まっていないんだから、その上にストーリーを構築するなんて、土台無理なのだ。
何で大石を1年で解放したのか。こいつがいるとマズイと思ってるなら、根本的に牢に監禁できるくらいなんだから、殺すことなんか簡単なのに。意味がわからん。
出島(地域の距離感がおかし)からカイを救うくだり。大石のキャラもカイのキャラも何か、それまでのシーンと繋がっていない感じ。根本的にキャラ設定がボヤけているのかなぁ。
カイが浅野の侍たちから蔑まれており、一番蔑んでいた侍が、カイを庇っていたトロい侍が死んで改心するという一連の流れが、全然おもしろくない。吉良に対峙するために一致団結する経過を表す、重要なファクターだったと思うが、まったく心がくすぐられない。
カイが元々天狗のところにいたという設定は良しとするが、天狗の存在意義・行動目的がよくわからん。彼らから刀を入手したのは、いいのだが、カイ以外は、その刀を結局使いこなせていないし、終盤は各々別の武器で戦っている。もうちょっとカイ以外の侍も天狗とのやり取りがあって、天狗パワーを授かるとか、天狗一族と、ミズキの一派に因縁があって、天狗たちが浅野に助力するとか、サイドストーリーを膨らますことができたはず。
デカい鎧武者は、カイが浅野の顔に泥を塗った(とされた)原因のひとつであり、その相手だったのだから、最後はしっかりリベンジさせるべきだったのだが、その構図を構築できなかった。
柴咲コウ演じるお姫様も、イヤがってはいるけれど、大石が挙兵しなけりゃ、そのまま嫁になってるんだろうな…って感じで、なんかスッキリしない。
海外の人は、最後、なんで勝った浅野たちが切腹せねばならんのか理解できるはずもない。仮にあの説明(ポンコツ説明)で理解したとしても納得できるわけはないし、大体まったくスッキリしない。日本独特のペーソスを感じさせたかったのかもしれないが、演出が稚拙なので“奇妙”以外に何一つ表せてはいなかった。
変なことしないで、相打ち・玉砕でお姫様だけ生き残りました…でよかったじゃん。
別に観なくていい作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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