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image0861.png公開年:2002年 
公開国:アメリカ
時 間:94分  
監 督:ピート・ジョーンズ
出 演:エイダン・クイン、ボニー・ハント、ケヴィン・ポラック、ブライアン・デネヒー、エディ・ケイ・トーマス、アディール・スタイン、マイク・ワインバーグ 他
コピー:あの夏の日。ぼくが見上げた空は今までで一番遠かった─。




カトリックの家庭に育つ8歳のピートは消防士の父と母と7人の兄弟の家族。夏休みの前にシスターから、天国にいけるかどうかは、夏の行ないで決まると言われ、気になってしかたがない。兄から、異教徒をカトリックに改宗させれば聖人になって天国に行ける、と聞かされ、早速ユダヤ教の教会堂へ行く。やがて、教会のラビとその息子ダニーと仲良くなり、ダニーを改宗させようとするのだが…というストーリー。

レモネードのくだりなんてはじめのところだけだし、全体の内容を表すものでもないのだが、これをタイトルにしてしまう日本の配給会社のセンスがよくわからない。原題は『STOLEN SUMMER』で全然違う…といいたいところなのだが、『STOLEN SUMMER』自体も直訳すれば“盗まれた夏”ということで、それも意味がわからない。天国へいくことに執心してしまい夏休みが台無しになったってこと?なにかピンとこない(意味を知っている人がいたら教えて)。

実は、一度観始めて、始めの15分くらいでやめていた。病気の子供がでてくる話で、おそらく死んでいくんだろうな…という、悲しい展開が見え見えで、なんか観進めるのがつらくなってしまったのだ。とはいえ、このまま放置しておくわけにもいかないので、2ヶ月のブランクをあけて、再開。

シナリオの盛り上がりの波のバランスが悪い。かなり後ろにになって、ピートの父親が暴れはじめるまで(実際に暴れるわけじゃないよ)、観ている側の感情は揺れて来ない。宗教の壁を越えることに対して、もっと周囲の大人の抵抗があったりして、子供達が不条理を感じてモヤモヤしたりする場面があったりすれば、もっとよかったのかもしれないが、なかなか物わかりの良い大人ばかりが登場する。

ベン・アフレックとマット・デイモンが新人発掘のために開催した脚本コンテストの選出作品らしいのだが、それほど光ったシナリオとは思えない。宗教を超えた人間同士のつながりがあるはずだ…というメッセージ自体、若いなぁ…と思う。申し訳ないが、浅い。重いテーマをあっさりとしたノリで語ってみた…とか、そういうテクニックではなくて、単に含蓄のない浅い内容だと、私は思う。もうしわけないが、お薦めはしない。

話は変わる。
ラストの方で、父親がピートに「ダニーがユダヤ人だからって、彼を天国にいかせないと思うか?」みたいなことをいい、それに対して「(カトリックである必要はないんなら)もう、シスターの話を聞かなくてもいいね」「ははは」みたいなやり取りがあるのだが、それって、鎌倉時代に日本で新仏教が生まれたロジックと一緒。だから、私は、別に新鮮だとも特段いい発想だとも思わない(新仏教なんて、出家しなくても仏になれるとか、題目を唱えれば仏になれるとか、実際に戒律を放棄してしまってるくらいだからね。素直に笑えないかな)。
 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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