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公開国:アメリカ
時 間:86分
監 督:パトリック・ディンハット
出 演:ベン・クロス、ティンセル・コーリー、ヴェリザール・ビネヴ、ダーフィル・ラブディニ、サラ・ブラウン、クレア・フォスター 他
グリム童話発祥の地である“妖精の丘”を訪れるツアーに参加したサクソン。他の参加者と一緒に、ツアーコンダクターに言われるがまま、妖精を呼び出す儀式に参加すると、ツアー参加者が連れてきていた赤ん坊が消えてしまう。周囲を捜すが、赤ん坊どころか周囲の様子が変わっており、どうやら別の空間に飛ばされた模様。彼らは、奪われた赤ん坊を取り戻すために、森の中へ捜索に入る。森の中に小屋を発見した一行は、一旦小屋の中に退避することにしたが、一行の一人のアンバーが、残虐な7人の小人の餌食となってしまう。その空間は、狼と魔女が支配する異世界で…というストーリー。
ファンタジーなのかホラーなのか、ノリがさっぱりわからない。『1408号室』のように、密閉空間の中で、この世のものならざるものに追い詰められる様子を描くべきなんだと思うが、どうも焦点が定まらない。もう一つの要素として、グリム童話があるわけだが、あまり生きていない。グリム童話を読み解くことによって、いろいろなピンチを乗り越えていくとか、そういう展開になるべき。確かに、劇中では、童話のとおりにしないといけないという台詞が出てくる。ヘンゼルとグレーテルやら赤ずきんやら、それがモチーフのシーンが出てくるが、何が童話の通りで、何が童話の通りでないのか、さっぱりわからない。
途中からでてくる謎の女性。サクソンの妻に容姿と同じという設定なのだが、存在の意味がよくわからない。妻に関係のある人なのか、はたまた、さらわれた赤ん坊が、異世界の時間の流れのいたずらで大人になったものなのか。結局、実は老女だという設定も、ストーリー上、一切生かされることがない。
話の顛末もすっきりしない上に、“はい、全部、おとぎ話でした”という夢オチ的な終わらせ方。もう、まともな“お話”ということも憚られるレベルのシナリオ。
CGはまあまあしっかりしてるんだけど、TVムービーだったらしくビデオ画質。なんでこんな作品を新作料金で借りてしまったのか、後悔だけが沸く。うまい棒5本ぶんの価値もない。『ブラザーズ・グリム』のようなものを期待してしまった私が間違い。注意報発令。間違っても借りないように。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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