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公開国:アメリカ
時 間:142分
監 督:クリント・イーストウッド
出 演:トム・ハンクス、デヴィッド・モース、ボニー・ハント、マイケル・クラーク・ダンカン、ジェームズ・クロムウェル、マイケル・ジェッター、グレアム・グリーン、ダグ・ハッチソン、サム・ロックウェル、バリー・ペッパー、ジェフリー・デマン、パトリシア・クラークソン、ハリー・ディーン・スタントン、ウィリアム・サドラー、ゲイリー・シニーズ、ポーラ・マルコムソン 他
ノミネート:【2008年/第81回アカデミー賞】主演女優賞(アンジェリーナ・ジョリー)、撮影賞(トム・スターン)、美術賞(ジェームズ・J・ムラカミ、Gary Fettis)
【2008年/第61回カンヌ国際映画祭】パルム・ドール(クリント・イーストウッド)
【2008年/第66回ゴールデン・グローブ】女優賞[ドラマ](アンジェリーナ・ジョリー)、音楽賞(クリント・イーストウッド)
【2008年/第62回英国アカデミー賞】主演女優賞(アンジェリーナ・ジョリー)、監督賞(クリント・イーストウッド)、脚本賞(J・マイケル・ストラジンスキー)、撮影賞(トム・スターン)、美術賞(Gary Fettis、ジェームズ・J・ムラカミ)、衣装デザイン賞(デボラ・ホッパー)、編集賞(ジョエル・コックス、ゲイリー・ローチ)、音響賞(John T. Reitz、Gregg Rudloff、Walt Martin、Alan Robert Murray)
【2008年/第14回放送映画批評家協会賞】作品賞、主演女優賞(アンジェリーナ・ジョリー)、音楽賞(クリント・イーストウッド)
コピー:どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの──?
1928年、ロサンゼルス。9歳の息子ウォルターと幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン・コリンズ。彼女は、電話会社に勤務していたが、ある日、休日出勤をせざるを得なくなり、息子を家に残して出勤することに。しかし、夕方、彼女が帰宅すると、ウォルターは忽然と姿を消していた。警察に捜索願を出したものの、手がかりは掴めなかった。それから5ヶ月後、ォルターがイリノイ州で見つかったと連絡が入る。ロス市警は、警察の成果を大々的に知らしめるために報道陣を集め、列車で移送されてくるウォルターを待ち構えていた。いよいよ列車が到着し、クリスティンが我が子を迎えようとするが、そこから出てきたのは、ウォルターではない見知らぬ少年だった…というストーリー。
実はこれまで2回鑑賞にチャレンジして断念している。その2回も、スパっと止めたわけではなく、観ては止め観ては止めして、結局断念に至っている。なんで、これまで断念したのか。本作が実話ベースであることは実は知っていた。行方不明になった子供が見つかったというから行ってみたら別人だった。警察はあなたの子だと強要する。いやいや、警察がなんと言おうとその場で引き取れるわけないでしょ…、頭おかしいんじゃねーの?って考えたら、観続けるのが馬鹿馬鹿しくなってしまったのだ。自分の子だぜ?だから、20分ちょっとくらいで、もう断念。
じゃあ何で、最後観ようと思うのか?それは、いくらなんでもクリント・イーストウッド御大が、そんなアホな話で終わらせるわけがないという希望、その一点のみ。だから、苦痛だったけど、がんばって観続けましたよ…。牧師が出てきて、精神病院に放り込まれて、食堂で“ケース12”について説明があったところで、やっと説得力が出てきた。ここを越えるのが最大の山だった。
あとは、連続殺人事件と絡んで警察権力が瓦解していく仮定と、クリスティンは再生できるのか、希望は見えるのか…という流れになっていくが、そのあたりは観てくだされ。ロス市警という悪人の所業にイライラし、それが処断されていく様子は、水戸
黄門的な感覚で楽しめるだろう。でも、個人的には、これまでのクリント・イーストウッドの作品群を考えると、一番デキがよろしくない作品だと思う。
(私の勝手な解釈だけど)本作を通じて、御大が何を言いたかったのかは、理解できる。ロス警察が強大な権力を持ち、市民の自由を簒奪しまくっているわけだ。アメリカ大統領選挙の仕組みのポイント、というか一番危惧されていることは“カエサルを生まないこと”である。つまり、一人の“帝王”を決めて権力を委ねるのはいいが、その権力を私欲(権力欲も含む)を満たすために使うような人間を選ぶわけにはいかない…ということである。だから、1年も選挙戦(党内の候補者選びを含め)をやっていけば、ダメな人間はボロを出すだろう…という構造になっている。つまり、アメリカ人は、自分自身が権力を持ってしまうと獣になってしまう、それを防がないとアメリカは暴走すると自覚しているわけだ。
イラク戦争はなぜおこったか。はっきりいって、CIAの偽情報である。小泉首相もそれに騙された。なぜ、CIAのそんな暴走を許したのか。簡単に言えば、国民から選ばれたわけでもないのに、大統領よりも、長く権力を維持し続けており、好き勝手にやっているから。大統領が統制できないような組織が存在してもいいのか?それが生み出した結果がこれだぞ?また暴走か。まったく成長していない……、ということだね。
このあたりのCIAの動きについては『フェア・ゲーム』など、直球の映画も色々ある。でも、こういう一見無関係に見える表現のほうが、すばらしいと私は考える。愛国者だけどリベラルである御大らしい主張の仕方だと思う。でも、その主張のすばらしさと映画のデキは別かな…と。
最後に、息子の行いのお陰で、彼女が一縷の希望の光を持ち続けて生きていけた…という部分は、見ている側にとっても救いだったかな。現代なら、DNA鑑定ですぐにわかっちゃうけどね。
最後に、作品のデキとは直接関係ないが、吹き替えが不自然。台詞の部分は日本語で吹き替えているのに、嗚咽とか息を漏らす音は原音を使っている。もちろん越え質が違うから違和感バリバリ。さらに、原音にはエコーがかかっているのに、吹き替えにはエコーがかかっていない、。せめて、エフェクトくらいかけて、音質を揃えればいいじゃないか。興ざめするだろ。馬鹿が。
#アンジェリーナ・ジョリーは、精神病院に入れられると、なぜかいい演技をするな(笑)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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