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公開年:2011年
公開国:アメリカ
時 間:89分
監 督:フランシス・フォード・コッポラ
出 演:ヴァル・キルマー、ブルース・ダーン、エル・ファニング、ベン・チャップリン、ジョアンヌ・ウォーリー、デヴィッド・ペイマー、オールデン・エアエンライク、ドン・ノヴェロ、ライアン・シンプキンス 他
コピー:彼女だけが知っている、この街の秘密
ミステリー作家のホール・ボルティモアは、事故で娘を亡くして以来スランプに陥り、次回作のアイデアが浮かばないまま、地方を巡りサイン会を繰り返している。とはいえ、訪れる客はまばらでほとんど本は売れない。自宅に残る妻は、支払いに追われており、出版者から当座の生活費として前借りをするよう、しつこく夫に連絡してくる。妻は、魔女物の作品をまた書けば良いというが、ホールは気が乗らない。そんな中、昔エドガー・アラン・ポーが滞在したことあるという田舎町で、胸に杭を打ち込まれた身元不明の少女の死体が見つかった。町のミステリー好きの保安官ボビー・ラグレインジは、ホールをむりやりモルグに連れて行こうとする。ホールは乗り気ではなかったが、小説のネタ探しのためについていくと、保安官に小説を共著しないかと持ちかけられる。ホールは固辞したが、その夜、“V.”と名乗る少女が夢に出てきて、かつてエドガー・アラン・ポーが宿泊したチカリング・ホテルで何かがあったことを示唆する。翌朝、図書館で過去の新聞記事を調べると、かつてこの町で凄惨な事件がおこっていたことを知り…というストーリー。
ブックブクに太ったヴァル・キルマーのみっともなさは、脇に置いておくとして…。『ランブル・フィッシュ』と同様に、まったくもってコッポラらしくない作品。というか、作品の質が非常に悪いと思う。
まず、現実世界のシーンが、TVムービーのような画質で、安っぽい。中途半端なマイナー作家が、夢で猟奇殺人の様子をみたり、ポーと出会ったりする。それらは、幻想的な雰囲気で現実世界よりは魅力的で、決して悪くないのだが、特筆するほどでもない。こういうのは、デビッド・リンチか、スティーヴン・キング原作作品にまかしておけばいいんじゃね?って感じ。
(以下、ネタバレ散乱)
ストーリー上、娘を亡くしたことが心の傷になっている点と、“V.”との関係が、うまく生きていないと感じる。ホールは、娘の死に罪悪感を感じて、その後の人生がおかしくなっている。“V.”を救済することと、娘への思いから解かれることが“一応”描かれているのだが、それ以上に、繰り広げられている事件の全容がよくわからん。
私は、ポーが夢の中で導いているから、神父が13人の子供をどうにかしようとしていた事件が、てっきり大昔のことだと思い込んでいた(これがいけなかった)。黒魔術集団の若い男とかヴァージニアが、神父から生き延びたということが判り、頭が混乱。当然、あおの女性死体がヴァージニアだなんてことは微塵も想像していなかった。
#ポーは本人の霊なの?ホール自身の化身なの?
過去の事件と、今おこっている胸に喰いを打たれた少女との繋がりがよくわからん。いや、ストーリー上の関係性はわかるんだけど、だから何だっちゅうねん…的な。最後も、ぶった切ったように、出版後のシーンに切り替わり、結局なんだったのか詳細はよくわからず。クレイジーな保安官は、犯人だったのか何だったのか。
#なんで、彼女はホールを襲うの?根本的に襲うシーンは事実なの?夢なの?
本当にデビッド・リンチ的な難解さなんだけど、やっぱ、そういうのはコッポラがやる必要はないんじゃないかなぁ。こういうのは、もう一回、確かめるために観直して観よう!ってくらいの、画のインパクトが無いとダメだと思うの。はじめに書いたように、TVムービーみたいな画なんだもん。カルトムービーにすら成り得ていないと感じる。晩節を汚すような作品だな…と。
#エル・ファニングだった?ってくらい、白塗りの無表情なキャラクターじゃ、別に誰でもいいんじゃね?って感じ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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