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公開年:2007年
公開国:アメリカ
時 間:130分
監 督:クリストファー・ノーラン
出 演:ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、スカーレット・ヨハンソン、マイケル・ケイン、デビッド・ボウイ、パイパー・ペラーボ、アンディ・サーキス、クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン 他
ノミネート:【2006年/第79回アカデミー賞】撮影賞(ウォーリー・フィスター)、美術賞(ネイサン・クロウリー、Julie Ochipinti)
ノミネート:運命さえトリック
19世紀末のロンドン。二人のマジシャン、“グレート・ダントン”ことロバート・アンジャーと、“THE プロフェッサー”ことアルフレッド・ボーデンは、互いに尊敬しあうライバルだった。ある日、マジックのアシスタントでもあるアンジャーの妻ジュリアが、脱出マジックで死亡してしまう。彼女は両手を縛ったまま水に落とされた後、縄をほどいて脱出するはずだったのだが、縄がほどけず溺死してしまったのだ。縄を縛ったのがボーデンであったこに加え、“縄を二十結びにしたかどうか記憶にない”というボーデンの態度に激昂したアンジャーは、強く復讐を誓うのだった。その後、ボーデンはサラという女性と出会い結婚をし、さらに驚異的な“瞬間移動”のイリュージョンでロンドン中を熱狂させる。アンジャーはその秘密を探り出そうと、助手のオリヴィアをボーデンのもとに差し向けるのだったが…というストーリー。
二度目の鑑賞だが、何度観ても、本作は映画史に残る奇作だと思う。
妻を殺された憎悪に加え、マジシャンとしてのライバル意識が加わり、復讐の応酬が繰り返されるのだが、普通はこの流れだけで、十分に作品は成立する。マジックの本番に変装して現れ、相手のマジックを失敗させて貶めるという、昼ドラですか?ガラスの仮面ですか?っていう、陰湿な展開。
しかし、そこで作風に不釣合いなテスラさんが登場する(エジソンとテスラの争いも描写される)。ご存知だと思うがテスラさんは実在の人物。元々はエジソンの従業員だったが、エジソンと対立して袂を分かつ。でも、現在我々が使用している交流電気は、テスラさんが主張していた電送方式(エジソンは直流にこだわった)。おまけに晩年は、電線なしで送電する方法を考えていたともいわれる。宇宙で発電してそれを電波として送電しようって、現在研究されてるよね。それくらいテスラさんは天才だった。なんでこんなドロドロした復習劇にその天才が出てくるのか?
アンジャーは、テスラのある発明を利用するのだが、これを言っちゃうとおもしろくないので、是非観ていただきたい。まさかのSF展開に驚愕。そんなもん持ち出したら、謎解きもクソもあったもんじゃないだろうって思う人もいるだろうし、せっかくの復讐劇が台無しになったと思う人もいただろう。でも、あまりに憎悪をこじらせるあまり、クレイジー&クレイジーになっちゃうわけで、嫌いなノリじゃない。さすがクリストファー・ノーランってところ。ある意味、のび太がドラえもんの道具をつかってジャイアンに復讐するのと同じレベル。そんな道具があったら、もっといろんなことができるじゃない…。それを大真面目にヒュー・ジャックマンが演じちゃうんだもん。これを奇作といわず何といおうか。
で、ドラえもんの道具を持ち出されたら、クリスチャン・ベールにゃあ勝ち目はないだろう…って思うけど、そうでもないのがまた面白い。
好き嫌いは別れると思うが、こういうネジのはずれた狂人のお話は、個人的に好き。軽くお薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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