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公開年:2013年
公開国:日本
時 間:113分
監 督:佐藤東弥
出 演:松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平、初音映莉子、光石研、中村獅童、岸谷五朗、新上博巳、Yumiko、川本耕史、グレゴリー・ペーカー、菜葉菜、奥井長門、大元喜翔、石井心愛、岩田遥、吉田翔、古味来夢、馬場典子、佐藤義朗、滝口順平 他
コピー:その力は、正義か、破壊か――



20XX年。人類は謎の侵略者“ギャラクター”に襲撃されて、地球の大半を奪われてしまう。しかし、人類は不思議な力を発揮することができる“石”を発見。その石の適合者が世界中から集められ、訓練が施された。ISO(国際科学技術庁)の南部博士は、適合者の仲から、“大鷲の健”、“コンドルのジョー”、“白鳥のジュン”、“燕の甚平”、“みみずくの竜”を召集。幼い頃から究極の兵器になるべく鍛えられてきた彼らは、科学忍者隊“ガッチャマン”として、ギャラクターに立ち向かう。若き5人に地球の運命が託されるのだったが…というストーリー。

本作の佐藤東弥監督って、『北京原人 Who are you?』の佐藤純彌の息子だそうだ。親子二代で日本映画史に爪痕を残すなんてスゴい。こんなんで大金を投入した作品の監督になれるなんて。親子二代でフリーメーソンとかなんじゃね?

あまりにくだらないので、以下の指摘は箇条書き状態になる。

冒頭の世界観説明で、画面に字を入れちゃうというセンスの無さ。これがいかに作品に対する印象を矮小化するか、まったく気づきもしないという。それだけを見ても、つまらないのが簡単に予測できる。

いつも言っているが、こういうバトル構造物は、敵キャラのデキこそが重要。でも、ベルクカッツェのデザインが変。ゲッ!こんなごっつい敵に勝てるんかいな?とか、敵ながら格好いいな…とか、メータを振り切るくらいじゃないとダメなのに。

CGは1.5流って感じで、純粋な技術にはまったく問題なし。しかし、アングルやカット割がクソ。わざわざニセ物っぽく見える構図にする、センスの無さ。
ギャラクターと人間のDNAは99%一致…だって。手足もあって人間みたいな風貌なので、地球外生物だと思い込むほうが不自然。SFなのに、科学表現がクソってもイライラしてくる。ウソならおもいっきり大嘘つきゃいいのに、どうみても科学知識の足りないやつが考えた設定にしか見えないのがクソ。

ギャラクターは宇宙人か何か…という風にもっていきたいようだが、そのくせ、フリフリの敵とかでてきちゃって、実は地球人…って、それ以外にどういう展開があるというのか。また、G粒子なるオーバーテクノロジーな魔法の光線をだしちゃうのも、興ざめ。
ガッチャマンのデザインは悪くない。でも、装備をリアルにすればするほど、マントの意味をキチンと説明しないといかん。邪魔でしかないだろう。

こういう実写リメイク作品は、思い入れのある作品に対して、偏執的なまでにこだわれる人間であることが重要だと思う。とにかく本作のシナリオというかプロっトは、非常に浅い。

初作戦みたいなのにに、結構な活動をこなした後のような雰囲気。もうすこし初作戦ならではのぎこちなさとか、モメごととか、挟むエピソードはあったと思う。

IT関係のエキスパートを、ガッチャマン内に置く意味がない。それはサポートメンバーの仕事でよい(まるでガッチャマン以外に工作員がいないがのごとく)。彼らは単なる白兵戦遂行用の“駒”に徹するのがよい。

ジュンのキャラがいきなり崩壊している。まったく魅力もかわいげもない。変態仮面さんは見た目とアクションはいいけど、演技はダメ。甚平だけは悪くない。本当に必要な、5人のキャラ付けすらできないなら、ガッチャマンなんかやめればいいと思う。

竜の育ての母が死にそうとかいう、無意味なサイドストーリー。いや、あってもいいのだが、ぜんぜん生きていない。
ジュンと甚平の両親が捕虜という設定を伏線にするでもなく、生かせず終いという愚作。
任務に忠実で冷淡な健の魅力の無さ。さらにそれが真の顔でないことがわかっていたとしても、その流れが見えることで生じるウンザリ感。

チームとしての方向性も構築できないまま、ストーリを進めるので、感情移入が一切できず。5人とも、作中で精神的な変化、成長はなし。はじめに抱いていた悩み・問題をずっと同じ状態で抱えたまま。これは物語ですらない。
成長が描けていないものだから、無理やりモメて(なんか頭がおかしくなったんじゃないか?と思うほど唐突にモメはじめる)、さらにそこからの、意味不明の仲直り。気持ちが悪い。

なぜか、ウイルスに感染すると、ボンテージファッションに変化するという、意味不明な現象。

“科学忍法”とは何なのか、定義することなく、製作を進めているのも敗因の一つ。そのくせ科学忍法という単語は用いるという気味の悪さ。

綾野剛って、かっこいい人扱いされてるけど、登場すると、鼻から口にかけてがなんか間抜けに見える。このままの路線で仕事を続けていたら、自分の首を絞める結果になると思う。

まあ、お判りだろうが、見紛う事なき駄作である。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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