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公開年:2009年
公開国:アメリカ、イタリア
時 間:92分
監 督:ダリオ・アルジェント
出 演:エイドリアン・ブロディ、エマニュエル・セニエ、エルサ・パタキ、シルヴィア・スプロス、ロバート・ミアノ、ルイス・モルテーニ 他
コピー: ダリオ・アルジェント×エイドリアン・ブロディが放つダークでロマンティックな残酷スリラー!
イタリア・トリノで、外国人女性をターゲットにした連続誘拐殺人事件が発生。そしてまた、ファッション・モデルのセリーヌが標的となり誘拐されてしまう。彼女の姉リンダは、主に猟奇殺人を担当しているエンツォ警部の元を訪ね、妹の捜査を依頼する。そんな中、セリーヌの前に誘拐された日本人女性が瀕死の状態で発見される。彼女は死に際に、犯人の肌の色が黄色であることを示す言葉を残し絶命する…というストーリー。
タクシーでつかまるシーンが、ありがち。シリアルキラーがいましたとさ…って感じで、めずらしさも新鮮さもなし。犯行中にヘリウムで声を変える…ってのはちょっとおもしろいかなと一瞬思ったが、どうせ殺すなら声を変える意味はまったくないわけで、何かチグハグ。殺害の様子は確かにグロいけれど、シリアルキラー特有の偏執さとか病的な感じがあまりしない。死体の遺棄ルールもピンとこないし、トロフィー的な描写もない。必ずしも紋切り型に秩序型・無秩序型と分類できるわけではないのは承知しているつもりだが、あまりにもシリアルキラー然としていない様子に、この脚本家は、あまりシリアルキラーについて、お勉強していないのでは?と勘ぐりたくなる。
シリアルキラー物は、今となってはありふれているから、よほど工夫をしないとね…。
主役はいったい誰?と思っていると18分過ぎて、やっとエイドリアン・ブロディが登場。このブロディ演じるエンツォのキャラクターに、いかに魅力を持たせられるかが勝負どころ。アクティブなのかポジティブなのか。彼の過去の事件が現在の事件と関係があるのか…等々。しかし、彼の過去の経験は、今回の事件と直接的にも精神的にも、あまり関連がなく、ストーリーに生きていないように思える。
#オスカー受賞後のエイドリアン・ブロディは、本当に仕事を選ばないな。
そして、ストーリー的にも稚拙な部分が満載。
犯人のアジトを突き止めたジャーロは、何故か現場にあった薬を破棄。そんなことをする意味があるだろうか。また、そこに被害者の姉が、来るなといっていたにもかかわらず来てしまうのだが、そこでグダグダと取り乱すシーンが。犯人がそこにいるかもしれないのに、そんなやりとりをするわけがない。
犯人の生い立ちについて、犯人の記憶にあるはずもない赤ん坊時に預けられたシーンが差し込まれる。修道女に聞き取りをしたとかいうならわかるが、そんなシーンが差し込まれる不自然さ。
エンツォの過去についても、そんなに都合よく母親を殺した犯人と遭遇するなんてリアリティがなさすぎだし、さらに殺したのに、事情を話したら見逃してもらえたなんて、くだらない(フィクションなのであってもいいのだが、くだらないと感じさせるような演出しかできないところが問題)。
ラストも姉のところにやって来る…とか、くだらなすぎる。犯人像、手口、主人工のキャラ付け、ヒロイン、事件の顛末…すべてがつまらなかった。『サスペリア』とか『フェノミナ』の監督さんなんだけどね。駄作。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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