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公開国:日本
時 間:90分
監 督:深作欣二
出 演:千葉真一、ジャネット八田、松方弘樹、岩城滉一、松田英子、川谷拓三、藤岡重慶、志賀勝、小林稔侍、室田日出男、穂積隆信、鈴木康弘、阿波地大輔、星野じゅん、成瀬正 他
新宿警察署は、発見された焼死体を沖縄県石垣島出身の玉城まゆみと断定。まゆみの知人だった元暴走族の三迫長栄を逮捕する。そこに、まゆみの母親からの依頼で、遺骨を引き取るため、沖縄県警の刑事・加納錠治がやってくる。しかし、加納は新宿署の結論に疑問を感じ、独自に捜査をはじめ…というストーリー。
トンデモ作品を求めて手に取ったのだが、監督が深作欣二でちょっとびっくり。
原作をほぼ知らないのだが、なんとなく伝え聞いたキャラクターや作風とエラく異なる気がする。変えること自体は映画は映画だから別によい。しかし、深作欣二のお上嫌いを表現するために、沖縄を引っ張りだしたのかな…、そう思うと、浅くて下品な小細工に思える。下品エロに放送禁止用語にシャブ描写満載で、深夜でも地上派放送は無理な感じ。昔の作品とはいえ、トルコ大使館から苦情がきそうなレベル。というか、死語も多くてよくわからん符丁の嵐。
川谷拓三、室田日出男、岩城滉一、松方弘樹、藤岡重慶、志賀勝、小林稔侍と、それこそ 『仁義なき戦い』的な面々が端役で登場。主役の千葉真一なんか霞むレベル。
#ジャネット八田(タブチくん嫁)とか、もう相当なおじさんおばさんじゃないと判らないレベルだね(わたしも正直、よくわからん)。
DVDに付いてる予告編映像をみると、なんか怪獣映画の宣伝みたいで、おもわずニヤリとしてしまう。いかにも東映な仕上がり。
骨太アクションや加納のハチャメチャっぷりに、しばらくは興味深く観ることができた(なかなか愉しめたよ)。でも、終盤になるにつれて、同じノリが連続し、正直飽きた。また、アクションでは『仁義なき戦い』ばりの野太さをみせてくれたのと対照的に、“事件の謎解き”の部分がさっぱりダメ。事件の謎(というか真相自体)は、そんなに悪くない内容なのに、判りにくい上にそれを面白くみせようという演出が皆無。松方弘樹がスカしなのとか、見せようによっては、おもしろくできると思うんだ。
まるで、張り手一本で戦ってるような演出なのだが、もしかして 深作欣二って話を重層化したり、無骨さとメロウな感じとかを織り交ぜて表現したりとか、苦手な人なのかな。
マグナムで松方弘樹をぶっ放すまでは、まあ良しとしても、最後のステージのシーンにはあきれるばかり。まったく“締め”になっていない。あれなら、なにもしないでブツっと終わったほうがましである。
#でも、あれ、マグナムか?
私なら、こうしただろう。
加納は美樹に沖縄に帰ろうと告げたが、彼女はステージに戻る。彼女を追いかけてステージに向かう加納(←ここまでは一緒)。しかし、豚を持ち込むな! と警備に阻止されて会場には入れず。警備員の目を盗んで楽屋に。賞が発表になることで、バタバタしていて、すんなり美樹の楽屋に入れる。受賞の様子を楽屋内のモニタで見る加納。しかし、モニタから目を落とすと、注射が散乱。複雑な表情の加納は、だまってその注射器を処分する。美樹の唄をバックに会場を去る加納。→その後は一緒でいい。
こんな感じだな。これで、無常感とかむなしさとか出るでしょ。
一本調子な上に尻切れトンボになってしまい、トンデモ作品として名を残すこともできなかった中途半端さ。且つ、原作とも乖離しているので原作ファンの興味も惹かない。誰も得しなかったという作品。お薦めしない。
#松田英子って『愛のコリーダ』の人か?こういう役しか廻ってこなかったんだろうね。辞めたくなるよなぁ。
負けるな日本
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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