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公開年:2000年
公開国:アメリカ
時 間:130分
監 督:クリント・イーストウッド
出 演:クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・クロムウェル、ウィリアム・ディヴェイン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローレン・ディーン、コートニー・B・ヴァンス、バーバラ・バブコック、ブレア・ブラウン 他
ノミネート:【2000年/第73回アカデミー賞】音響賞[編集](Bub Asman、Alan Robert Murray)
かつてアメリカ空軍に“チーム・ダイダロス”いう名の将来の宇宙探索飛行を目的としたパイロットチームが存在した。しかし、計画遂行の直前になって計画自体がNASAに移行してしまう。その結果、マーキュリー計画で宇宙へ行ったのはチームの4人ではなくチンパンジー。失意の中、チームは解散となる。それから40年後、チーム・ダイダロスの一員だったフランク・コービンのところに、NASAから宇宙衛星の修理依頼がくる。故障した宇宙衛星アイコンは、旧ソ連時代の遺物で、そのエンジンがフランクの設計を元に建造されているという。なぜソ連の人工衛星がにフランクの技術が用いられているのかは不明だったが、このまま放置しておけば数日以内に落下してしまうという。NASAに良い感情を持っていないフランクは、チーム・ダイダロスで作業するという条件を付けて承諾。かくして昔のメンバーであるウィリアム・ホーキンス、ジェリー・オニール、タンク・サリバンを集め、訓練を開始するのだったが…というストーリー。
荒唐無稽といってよい設定だけど、実に映画らしい内容。じいちゃんが宇宙に行けるなんてありえないけど、事情が事情だけに背に腹は代えられないという展開は、それなりに説得力がある。
しかし、中盤に、やっぱりじいちゃんたちが、情報だけ吸い取られてお払い箱になるかも!?以降の展開が、グズグズしちゃうのが残念。
若い飛行士がフランクから執拗に修理方法を聞き出そうするので、もしかして情報だけ取って宇宙に行かせないつもりか?あんにゃろめ!っていう流れなんだけど、このシナリオ上の小細工のせいで違和感が生じてしまう。だって、じいさんなんだから怪我したり死ぬ可能性だってあるわけだから、バックアップしないと世界が取り返しのつかない危機に陥っちゃうじゃない。どうしても自分が宇宙にいきたいからって、わがままを通す主人公がクレイジーにしか見えない。
トミー・リー・ジョーンズ演じるウィリアムが膵臓がんっていうくだりもそう。お涙ちょうだいで行かせてあげようって流れは、フィクションとしては悪くなんだろうけど、さっきも言ったように地球の危機なんだわ(笑)。こういう安易な演出が散見されて端々で嘘くさく感じられてノリきれない。脚本家は、どうしてもウィリアムじゃなければいけない理由をがんばって考えようよ。
じいさんたちの敵は、故障した人工衛星だけじゃなくて、3人の敵役がいる。まず、ジェームズ・クロムウェル演じるNASAの高官、ロシアのボストフ将軍、同乗する若い飛行士。こいつらの敵役っぷりが弱い。
NASAの高官はミッション成功後に、「フランクたちはやると思っていた」的なセリフは吐いて、クソ人間っぷり満開だし、ロシアの将軍はバレたあとプイっと消えちゃったし、若いパイロットもショートに巻き込まれちゃったりしたけど、結局、誰も大して痛い目にあっておらず、すっきりしない感。
本作は、捨てきれずにいる夢をかなえるというワクワク感と、高潔な任務遂行で世界を救うという名誉の両輪のお話。だから、夢をクソみたいな政争や権力欲のために使用したやつらから、名誉を奪うというのが正しいシナリオの流れであえる。奴ら3人から名誉を奪いというのがどういうことなのかを考えれば、高官は家族から軽蔑されるとか、ボストフ将軍はアメリカとロシアのお偉いさんから、隠ぺいできなかった責任をとらせれ拘束されるとか、若い飛行士は、実はそいつの恋人の親とか、自分の親ががチーム・ダイダロスに近しい人物で、ファミリーから軽蔑されちゃうとか。そいつらが墜ちていく様子をみて「ああ飯がウマイ」という流れにしてもらいたかった。
あとふた練りくらいすれば、大名作になったと思うので、非常に残念。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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