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公開国:アメリカ
時 間:105分
監 督:ティムール・ベクマンベトフ
出 演: ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー、アンソニー・マッキー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ルーファス・シーウェル、マートン・ソーカス、ジミ・シンプソン、ジョゼフ・マウル、ロビン・マクリーヴィー、エリン・ワッソン、ジョン・ロスマン、キャメロン・M・ブラウン、アラン・テュディック 他
コピー:昼は大統領 夜はハンター
あの大統領には、若き日から挑み続けた誰も知らない戦いがあった――。
開拓農民の家に生まれリンカーンは、地元の名士であるジャック・バーツが自分の母を不治の病にするのを目撃する。以降、母の命を奪ったバーツを探し続け、いよいよ追い詰めるものの、異形の姿に豹変し尋常ならざる身体能力により逃亡を許してしまう。その場に居合わせた青年富豪のヘンリー・スタージスから、バーツがヴァンパイアであると知らされる。リンカーンは、ヴァンパイアの生態を良く知るヘンリーの元で、斧使いのヴァンパイア・ハンターとしての修行を重ねていく。1837年、ハンターとして独り立ちしたリンカーンはイリノイ州スプリングフィールドに移住し、昼間はの雑貨店に勤めながら、夜はハンターをする二重生活を始める。彼は、ヴァンパイアたちが、奴隷制度を活用して黒人たちを食糧供給源としていることを知り…というストーリー。
ティム・バートン製作だが、お馴染みのキャストは一人もいないし、演出には微塵もティム・バートンらしさはない(それが悪いわけではない)。ヴァンパイアのバトルシーンなど、どこかで見覚えのある演出だなと思って観ていたが『ナイト・ウォッチ』のロシア人監督だった。ふわっと煙を残して消える演出とかね。確かに、ティム・バートンが持っていないセンスだとは思うが、じゃあ、それが革新的か?効果的か?と聞かれれば、“微妙”と答えざるを得ない。
ただ、本作は3D公開で、今回は2Dで観たので、その映像的面白さをすべて堪能したわけではないが…。
#『リンカーン弁護士』『リンカーン vs ゾンビ』そして『リンカーン』と、2012年はリンカーンだらけ。なんでやねん。
『ナイト・ウォッチ』の時もそうだったのだが、テンポはいいが緩急がないので一本調子でメリハリが薄い印象。そっちの世界に踏み込むときの、苦悩とかそういうものを描くのがにがて…というか描く気がない監督らしい。感情の機微とかそういう味付けがない。ヘンリーがヴァンパイアなった経緯などはわかったが、その後のリンカーンとの軋轢や彼自身の苦悩なども掘り下げが甘い気がする。キャラ設定だけが存在して、キャラが成長したり変化したり…が薄く感じるのはシナリオ上の欠陥ともいえる。
リンカーン大統領の史実とヴァンパイア・ハンターの生き様については、うまくまとめている。南北戦争あたりの雰囲気の再現ははすばらしいと思う。アメリカ人は学校の歴史の時間に必ず習う部分なので、ゾクゾクする人も多かっただろう。ハリウッド作品にしてはめずらしく子供が餌食になるな…と思ったが、史実だからできるわけだ。でも、こういううまい部分は原作からうまいのであって監督の力ではない。
“銀”の効能が不明瞭なところは、いまいち気に喰わない。ヴァンパイアにとって近づくのも危険なのか、さわらなければ問題ないのか、体に埋め込まれるくらいの傷でなければ効果がないのかいずれなのか。また、銀を運ぶには他の線路もあるのさ…といっていたが、別の坑道でもあったのか?それとも女性によるハンドキャリー?(さすがにそれはないよな…)。結局どうやって運んだのか、さっぱりわからない。ヴァンパイアの中ボス的な女をリンカーンの妻があっさり殺したのも、違和感あり。
細かいところは気にせずに、ノリだけで観るのが正解なんだろう。絶対深く考えちゃだめ。そうすれば楽しめる。極めて凡作だけど。
最後にひとつだけ苦言を言っておこう。リンカーンの妻の吹き替えをやった相武紗季の棒読みはひどい。小雪、剛力彩芽、眞鍋かをりに並ぶ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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