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公開国:アメリカ
時 間:131分
監 督:スコット・ヒックス
出 演: アンソニー・ホプキンス、アントン・イェルチン、ホープ・デイビス、ミカ・ブーレム、デビッド・モース、アラン・テュディック、トム・バウアー、セリア・ウェストン、アダム・ルフェーヴル、ウィル・ロスハー、ティミー・リーフスネイダー、ディアドル・オコネル、テリー・ビーヴァー 他
コピー:世界でほんのわずかな人しか持っていない[こころの力」をその人は持っていた。
不思議な力がむすびつけた ひとりの男と少年の こころの奇跡の物語。
50歳の写真家ボビー・フィールドのもとに、幼なじみの訃報が届く。久しぶりに故郷に戻ったボビーは、11歳の夏の出来事を思い出す。1960年の夏、父を幼い頃に亡くしていたボビーは、まだ若い母リズと田舎町で暮らしていた。リズは自分の洋服などにはお金を使うものの、息子の為にお金を使うことのない母親だった。ある日、空いている家の二階に、テッドという老人が下宿することになった。テッドは知的で物静かな人物だったが、目が悪くなった彼は、ボビーに新聞を毎日読む度に1ドルをあげるという仕事を与える。そして、もし町でいつもと様子の違うことを見つけたら、すぐに教えるように言いつけるのだった。父のいないボビーは、そんなテッドに親しみを感じていくが、ある時、テッドが人の心を読む能力の持ち主であることを知り…というストーリー。
スティーヴン・キング原作。幼い頃を思い出す形式のグローイングアップムービーとしては『スタンド・バイ・ミー』が有名だが、個人的には本作のほうが好きだったりする。キングお得意の“超能力”設定が混ざっているのも良い。ジャケット画像が、アンソニー・ホプキンスのどアップなんで、こんな爽やかなお話だと思ってない人も多いだろうね。
はっきりいって状況的には全てバッドエンドだといっていいのだが、そのバッドエンドの先にあるほろ苦さが、他作にはない味わいになっている。
(以下、少しネタバレ)
善戦むなしくテッドは連行されてしまう。その時ボビーに「君のことは何があっても忘れない」といい、孫と子のように年齢が離れている二人の友情が素敵。手を合わせたときに、再び能力が移ってしまって…みたいな『グリーンマイル』的な展開かと思ったが、そうじゃなかったのも良いさじ加減。
キャロルが年長の男の子から殴られてしまうのだが、彼女を背負って森を抜けるボビーを純粋に応援して観ることができた。サリーの葬儀だったんだけど、キャロルも実は死んでいることを知ってショックを受けるテッド。その後の彼女の娘との出会いもなんともほろ苦い。その後、娘となにか付き合いが続くとも思えないが、自分と出会わなくても、特別に幸せとは言えなそうだがそれなりの人生だったことを知って、ボビーは何となく納得できたのかもしれない。そして、もしかするとテッドは、そんな将来まで予測していたのかな…と。
テッドとはその後も一度も出会うことなく、リズがいい母親になったかどうかもわからない。なんでボビーがキャロルに一度も手紙書かなかったのか、はっきりと明かされない。この辺りが踏み込みが足りないというかメリハリがないと感じる人も多いかもしれない。でも、私は好き。お薦め。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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