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公開年:1992年
公開国:アメリカ
時 間:119分
監 督:ジョナサン・リン
出 演:ジョー・ペシ、ラルフ・マッチオ、マリサ・トメイ、ミッチェル・ホイットフィールド、フレッド・グウィン、レイン・スミス、オースティン・ペンドルトン、ブルース・マッギル、モーリー・チェイキン、ジェームズ・レブホーン、レイノール・シェイン 他
受 賞 :【1992年/第65回アカデミー賞】助演女優賞(マリサ・トメイ)
 【1993年/第2回アカデミー賞】ブレイクスルー演技賞(マリサ・トメイ)



大学生のビル・ガンビーニと、スタン・ローゼンシュタインは、車で旅行中。途中、アラバマ州ワーズ市の商店に立ち寄り食糧を調達したが、誤ってツナ缶をポケットに入れて未払いだったことに気付く。すると、パトカーに追跡されていることに気付く二人。もしかすると、ツナ缶を盗んだ罪で追われているのか?すると、そのまま警官に拘束されて殺人の容疑者にされてしまう。彼らが買い物をした商店主が、その後銃殺されたのだ。無実を主張しても、ツナ缶を盗んだ咎で捕まったのだとすっかり勘違いした彼らは、一旦罪を認めてしまっており拘留が決定してしまう。そこで、ビルは母親に電話をかけて弁護士を依頼。すると、従兄のビニーがニューヨークで弁護士をしているというではないか。さっそく依頼するビル。しばらくして、キャデラックでフィアンセ帯同でワーズ市に駆けつけたビニー。ビルたちと面会するのだったが、彼は弁護士資格を得たのはたった6週間前で、一度も法廷に立ったことがないと告白する。2人はがっかりするが、とりあえずビニーに依頼するしかなく…というストーリー。

冒頭の勘違い展開が、あまりおもしろくなかったりするので、いきなり興ざめしちゃう人が何割かいる気がする。勘違いで留置されるという設定を思いついたけど、実際シナリオにしてみたらリアリティのない展開しか思いつかず妥協した…って感じ。ここは、タイトルになっている“いとこのビニー”を登場させるためなので、強引さに目をつぶるしかないんだと思う。

毛のあるジョー・ペシが登場。上に書いたとおりキャリアのない弁護士は飄々と行動していく(飄飄というかイカサマ師みたいかも)。その飄々さの淵源がどこからやってくるのかはあまり描かれていないが、『ホーム・アローン』『リーサル・ウェポン』シリーズで怪演したジョー・ペシである。しっかりと説得力をもって演じきっている。ちなみに画質が古臭いし、彼に毛があるので初期の作品だと思うかもしれないが、本作は『ホーム・アローン2』『リーサル・ウェポン3』と同じ年に公開だ。良作とも彼のキャリア上、最高傑作の部類だと思うが、本作は決して負けていない。いや、メジャーネームに隠れているだけで、その両作よりも上だと私は思う。

判事も検事も悪役設定。判事はイエール大卒っていう設定だけど、南部人をおもいっきりバカにしてる作品だと思う。地元愛と治安維持だけが常に優先され、よそ者は基本排除で、まともな待遇すら与えないという態度。そこに、私服のニューヨークの弁護士がやってくる。規則だ仕組みだ法律だと、権限を振りかざす判事だが、結局は気に食わないからいじめているだけ。辺境な南部人と、リベラルな都会人という構図が生まれる。
でも南部人が、実際バカにされてもしかたがないレベルなので、コメディとして成立してるんだとは思うけど。ただ、巻き起こっている冤罪事件自体は、まったくもって、笑えないんだけどね。実際、こんなことは山のようにあると思うんだ。

なぜか、マリサ・トメイ演じるモナ・リサと行動してる。喧嘩はするんだけど、基本的に彼女に頭があがらない設定がおもしろい。そして、初公判な上に、ビニーはまともに勉強しているとは思えないレベル。よって、公判を重ねるごとに弁護士らしくなっていく。ある意味、男の成長物語だったりして、その様子も面白い。でも、そのヒラメキやヒントは、ほとんどがモナ・リサのおかげだ…という構成である。
このマリサ・トメイが実にいい味を出している…と思ったら、なんと本作でオスカーを受賞しているというね。実はあまり有力な対抗馬がいない年だったりするんだけど、妥当な評価ではあると思う。

婚約者の特殊能力がすべてを解決するという展開ではあるので、プロットとしては褒められたものではないのだが、強引ながらも面白く仕上げているのは事実。茶番なんだから最後までガッツリと茶番を貫いたのが功を奏しているんだと思う。

判事のニューヨークへの照会電話を切りぬけるくだりは、よくわからんけど、まあいいや。良作。快作。お薦め。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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