[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開年:2013年
公開国:イギリス
時 間:97分
監 督:ジョン・S・ベアード
出 演:ジェームズ・マカヴォイ、ジェイミー・ベル、ジョアンヌ・フロガット、イモージェン・プーツ、エディ・マーサン、ジム・ブロードベント、イーモン・エリオット、シャーリー・ヘンダーソン、ナターシャ・オキーフ、ポリアンナ・マッキントッシュ、マーティン・コムストン、ショーナ・マクドナルド、デヴィッド・ソウル、ケイト・ディッキー、ロン・ドナキー、ゲイリー・ルイス、ジョン・セッションズ、ジョイ・マカヴォイ、ブライアン・マッカーディー 他
コピー :この男をお救いください!
英国発★愛と絶望を笑いにする 最高にイカしたクライム・コメディ!!
スコットランド。クリスマスの夜に日本人留学生が殺害される。あまり素行のよろしくないブルース・ロバートソン刑事は、その事件の担当となり指揮をまかされる。彼は、酒やドラッグ中毒で、おまけに人種差別主義者で、日本人が被害者の事件などまともに捜査するつもりがない。何でそんな事件の担当を引き受けたかというと、目下、署では出世争いの真っ最中で、この事件で手柄をあげて昇進しようと企んでいるからだ。事件の捜査と並行して、同僚を陥れるために、様々な裏工作を行うブルース。ヤク中の新人刑事レイにはどんどんヤクを薦め、ゲイであることを隠しているピーターを動揺させるために、彼がゲイであることを落書きしたり、ドギーは妻の浮気を心配しているが、実は相手はブルースだったりと、ますますエスカレートしていく。そんな中、お人よしの会計士クリフォードと知り合ったブルースは、彼をポルノ旅行に連れ出そうと画策し…というストーリー。
フリーメイソンが、単なる社交クラブとして扱われており、ロッジの中が(本物かどうかは知らんが)描かれている珍しい作品(別にストーリー上、重要ではないけど)。
昇進するために、クレイジーな男がさまざまな画策をするという筋だけでよかったと思うんだけど、会計士を陥れるくだりが昇進と関係なく、ブレてしまっているように感じる。最後のビデオのくだりをやりたっかだけなんだとは思うけれど。日本人留学生殺害事件のほかに、自分で事件を作り上げて昇進の材料にしたのか?だとしても弱いよね。
さらに、ネタバレだけど、たいして面白くないから言ってしまうが、『ファイト・クラブ』みたいな多重人格的設定も浮いているし、だからなんだ!?って感じ。展開が衝撃的なんじゃなくて、なんでこんな設定放り込んできたんだ?という意味の衝撃。
ポルノ旅行をしているあたりまでは、イギリスコメディらしい愉快さがあったんだけど、精神がますます病んでしまった後の展開が、しっくりこない。“謎の女”を重要ポイントにしたければ、もっと必死に探す捜査の様子を描くとか、焦点を当てたストーリー展開にすべきだった。本人が気づいているのか否かとか、そういう演出上の仕掛けも重要だっただろう(それこそ『ファイト・クラブ』みたいに)。大体にして、ネタバラシの映像が出ても、冒頭の日本人留学生殺害現場の女性のことなんて、観客の頭から消えているだろうし、それがどうした?でしかない。だから、彼の生い立ちとかが、全然生きてこない。
上記3件が、未整理、未消化。ブルースの悪漢ぶりこそが、本作のすべてなのだが、悪漢として描ききれていない。その悪漢が、ズブズブと落ちていく様子を観せなきゃね。原作要素を全部盛り込もうとして失敗してるのかもね。クライム・コメディ?ちょっと違うんじゃないかな。
ちょくちょく主人公が、観客を見るというメタ的な演出が散見させるが、これがセンスの無さを確信させる。この監督じゃなかったら、面白くなった気がしてならない残念な作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |