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公開年:2007年
公開国:イギリス、カナダ、アメリカ
時 間:100分
監 督:デヴィッド・クローネンバーグ
出 演:ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スタール、イエジー・スコリモフスキ、シニード・キューザック、ミナ・E・ミナ、サラ=ジャンヌ・ラブロッセ、ドナルド・サンプター、ジョセフ・アルティン、ラザ・ジャフリー、オレガル・フェドロ 他
ノミネート【2007年/第80回アカデミー賞】主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)
【2007年/第65回ゴールデン・グローブ】作品賞[ドラマ]、男優賞[ドラマ](ヴィゴ・モーテンセン)、音楽賞(ハワード・ショア)
【2007年/第61回英国アカデミー賞】主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)、英国作品賞
【2007年/第13回放送映画批評家協会賞】主演男優賞(ヴィゴ・モーテンセン)
【2007年/第33回セザール賞】外国映画賞(デヴィッド・クローネンバーグ)
コピー:ここでしか、生きられない。
ロンドン。助産婦のアンナが働く病院に、身元不明の幼い妊婦が運び込まれ、出産直後に息を引き取る。少女の所持品の中にロシア語で書かれた日記を見つけ出したアンナは、少女の身元に関する記述があるかもしれないと解読を始める。ロシア語の読めないアンナは、日記に挿まれていたロシア料理店のカードを見つけ、翻訳を頼むために訪ねる。そしてその店の前で、運転手と名乗る男・ニコライと出会うのだったが…というストーリー。
私の海外の知識が乏しいせいなのか、集中力が散漫で見落としたせいなのか。まず、この話がどの国のできごとなのか把握するまでに、ものすごく時間を要してしまった。“イースタン”なんていうから、この街はロシアの東のほうだったりするのかしら?なんて思ってしまったりとか、吹替音声で観たせいで、何語で話してるのかさっぱり判らなかったりとか。所々登場するロシア語も聞きなれていないからピンとこなかったし(別の東欧の言葉かと思ってた)。
#それにしても、イギリスは閉鎖的な移民コロニーが多いですな。
さらに、アンナとニコライの間の恋愛感情みたいな表現が続いたので、子供がらみで“プロミス”が発生して、それを守るために組織との軋轢がどうしたこうしたって展開になるのだろうと、勝手に想像してしまった。“イースタン・プロミス”ってのがロシアからの人身売買に対する隠語だということに、気付くのはかなり後になってからだ。
しかしながら、そういう状況把握のために相当頭を使ったおかげで、ニコライの正体に全然気付かなかったのは幸いだったと思う。おかげでかなり愉しめてしまった。
グロテスクな要素やバイオレンス描写が控えめで、クローネンバーグらしくないといえばないのだが、結果的にはかなり好みなテイストに。彼の他の作品はピンとこない物が多いのだが、本作は他とくらべて無機質なノリが薄いというか、人間味があるというか、すんなり入り込めた気がする。
サウナの格闘シーンは、アクションシーンとしてレベルは高かったと思う(これでR-18指定になってるのかと思うとちょっと馬鹿馬鹿しいけど)。その割りに、本作の評価がさほど高くないのは、そういう激しいシーンがあって、さらに組織を乗っ取ろうとしたニコライが一歩踏み出したにもかかわらず、ラストに全然バイオレンス要素がないからではなかろうか。叔父が戻ってきていて、ニコライが健在ということで、最終的に何が起こったのかは、想像がつくのだが、それを想像しつつ、雰囲気を味わいたいなんて、多くの人は望んでいなかっただろう。別に本作のラスとがNGというわけではないのだが、さらっとしすぎている。
そのせいかどうかはわからないが、受賞歴も無い。だけど、ワタクシ的には充分愉しめた作品。ナオミ・ワッツの演技を批判する人がいないでもないが、他の作品の彼女に比べたら上出来中の上出来だし、『ロード・オブ・ザ・リング』とは一味も二味も違うヴィゴ・モーテンセンがいい味を出していると思う。
#吹替音声のロシア訛りは、おもしろい演出だと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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