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image1627.png公開年:2009年 
公開国:スウェーデン、デンマーク、ドイツ
時 間:148分
監 督:ダニエル・アルフレッドソン
出 演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、レナ・エンドレ、アンデシュ・アルボム・ローゼンダール、ハンス・アルフレッドソン、ヤコブ・エリクソン、ソフィア・レダルプ、ミカエル・スプレイツ、ニクラス・ユールストレム、レンナルト・ユールストレム、ニコラス・ファルク、ミリヤ・トゥレステット、ヤン・ホルムクィスト、ヤコブ・ノルデンソン、アクセル・モリッセ、トマス・ケーラー、ターニャ・ロレンツォン、マグヌス・クレッペル、ヨハン・キレン、ドナルド・ホグベリ、ミカリス・コウトソグイアナキス、ヨハン・ホルムベリ、ペーレ・ボランデル、テイラ・ブラッド、ゲオルギー・ステイコフ 他

父親ザラとの対決で瀕死の重傷を負ったリスベットは、ミカエルによって発見され一命は取り留めるものの、病院で厳重な監視下に置かれ、外部との接触が困難に。これまで、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織は、その隠蔽のために関係者の口封じを画策する。リスベットを再び精神病院に隔離するために、彼女の運命を狂わせた精神科医テレボリアンに嘘の診断書を作成させ、ミレニアム誌にはこの事件についての出版をしないように脅迫を行う。しかし、ミカエルは、妹の弁護士アニカや、リスベットを雇用していた警備会社社長など、彼女の理解者たちと強力しながら立ち向かっていく…というストーリー。

2作目のあまりのクリフハンガーっぷりに、我慢できなくなり、新作料金でレンタルしてしまった。劇場で2作目を観た人も、そのクオリティの落ちっぷりには不満を抱きつつも、あまりのモヤモヤのために3作目を観にいったひとも多いのではなかろうか。

1作目は『クリムゾン・リバー』のような雰囲気に加え、米ドラマの『クリミナル・マインド』のガルシアみたいな凄腕ハッカーで、かつ虐待の被害者っていう危うい主人公の魅力が良かったんだけど、3作目はほぼ謎の組織と闘う法廷劇になっちゃってて、趣が全然違う。2作目にいたっては、その繋ぎ以外の意味はないような気がする。

その法廷対決までの過程は、なかなか面白いので、愉しめないわけじゃないんだけど、本当に一つのシリーズ物としてテイストが違いすぎる。本当にそれ以外に難点はない。2作目以降が、1作目のヴァンゲル家事件ともうすこし関わりがあれば、よかったのだが、おそらく原作の段階で、こうなってるんだと思うので、その点について映画の製作陣を悪くいう気はない。

結局、一番楽しめて幸せだったのは、原作の段階でこの作品に出会って、リアルタイムで読んだ人たちなんだろうな。1作目を観たら、最後まで観ないわけにはいかないと思うので、覚悟して手を出そう。3本とも結構長いのでTVシリーズをみるつもりで。佳作以上であることは保障する。

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