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image2138.png公開年:2011年
公開国:イギリス、フランス、ドイツ
時 間:85分
監 督:トーマス・アルフレッドソン
出 演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチ、キアラン・ハインズ、キャシー・バーク、デヴィッド・デンシック、スティーヴン・グレアム、ジョン・ハート、サイモン・マクバーニー、スヴェトラーナ・コドチェンコワ、ジョン・ル・カレ 他
受 賞:【2011年/第65回英国アカデミー賞】脚色賞(ピーター・ストローハン、ブリジット・オコナー)、英国作品賞
 【2012年/第25回ヨーロッパ映画賞】音楽賞(アルベルト・イグレシアス)、プロダクションデザイン賞(マリア・ジャーコヴィク)
コピー:一度目、あなたを欺く。二度目、真実が見える。

MI6とKGBによる情報戦が繰り広げられていた東西冷戦時代。英国諜報部“通称サーカス”のリーダー“コントロール”は、サーカスにソ連との二重スパイが潜んでいると疑っていた。そんな中、ハンガリーの将軍が二重スパイ(通称もぐら)の情報と引き換えにイギリス亡命を要求。コントロールは独断で部下のブリドーをブタペストに送り込み、ハンガリー将軍との接触に当たらせるが、ブリトーが射殺された上に亡命交渉が明るみにでてしまい、作成は失敗。その責任を取る形でコントロールは失脚し、一緒に長年行動を共にしてきた“スマイリー”もも組織を去る。すると、直後にコントロールが変死。イギリス政府のレイコン次官はスマイリーを呼び出し、“もぐら”の正体を突き止めるよう極秘命令を下す。疑わしい者は、サーカスの4人の幹部“ティンカー”“テイラー”“ソルジャー”“プアマン”。かつての部下と共に調査を開始するのだったが…というストーリー。

『ぼくのエリ 200歳の少女』の監督ということで、全体的なマットな雰囲気になっている。その点は好き。海外でに評価はそれなりに高い模様。しかし、渋いといえば聞こえが良いが、地味で、解りにくいのも事実。スパイの世界はこんな感じで解りにくいものだ…、それを表現しております…ってことかもしれないが、もうちょっとどうにかならなかったものか…と思う。

そんなアホな…と思うかもしれないが、私、冒頭を観ていて、ゲイリー・オールドマン演じる“スマイリー”とジョン・ハート演じる“コントロール”のキャラが混同しちゃって、わけが解らなくなっていた(私の脳内、白人のくたびれた初老のじじぃって一括りになってるんだな)。
(以下、少しだけネタバレ)

利用されたであろうブリドーが、怒っているのか、あわよくば復讐したいと思っているのか、もう関わって欲しくないと思って逃げているのか、いまいち彼の心の内がよくわからない。キーマンなので、もうすこし掘り下げて欲しかったし、太っちょメガネ君との絡みで、その辺をスマートに表現すべきだったと思うのだが、伝わってこなかった。
根本的にブリドーが生かされている理由も、私にはピンときていない。KGBとしては死んでいたほうが都合がいいのでは?元々ブリドーは、KBGだから?違うよね。ブリドーを指名したのはコントロールだし。

さらに、若手スパイのターとイリーナのエピソード。イリーナがKGBに連れ去れたから、サーカス内にKGBの内通者がいると気づく…という流れなんだろうが、どうもあの流れで、内通者の影に気づくというのも驚きが少ない。ターのウェットな感情を、演出上いまいち活用できていないのも、どうかと思う。
普通、謎が解明されていくと、少なからず「おぉ!」って感情が沸くものだけど、本作はそれが無いんだよね。スパイ物特有の、ギリギリギリギリ…っていう歯ぎしりが聞こえてくるような緊迫感も薄い。

根本的に“二重スパイ”というのもしっくりきていない。二重スパイってことは、イギリス側にKGBの情報を流していないと定義上成立しない。彼ら、そんなことしてた?二重スパイじゃなくって、単に寝返った人たちなんじゃないかな。
それよりも、単なる内通者ではなく、KGBによるサーカス乗っ取り作だっただ!っていう方がインパクトがあったと思うのだが。

せめて“モグラ”の正体に意外性があればよかったのだが、あの4人の中の誰か…って、普通に考えりゃそうなるんだから、その普通で終わらせちゃいけないように思う。また、4人が、小金欲しさになびいた小物…ということでは、盛り上がりに欠ける。ただでさえ、スマイリーの妻を篭絡するというセコい手を使っているんだし。
敵が小物だと、作品全体のスケールが小さくなってしまう、いい例だと思う。

雰囲気◎、ストーリー△、解りやすさ△、盛り上がり×…かな。

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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