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公開国:アメリカ
時 間:89分
監 督:サム・ライミ
出 演:ブルース・キャンベル、エンベス・デイヴィッツ、マーカス・ギルバート、イアン・アバークロンビー、リチャード・グローヴ、ブリジット・フォンダ、パトリシア・トールマン、テッド・ライミ 他
ノミネート:【1993年/第21回アボリアッツ・ファンタスティック映画祭】参加作品
前作、Sマートの売り場担当のアッシュは、ガールフレンドのリンダとデート中に道に迷い、森の中の一軒家で一泊することになったが、目覚めた邪悪な力によってリンダを殺害され、自分も右手を失い、中世にタイムスリップさせられてしまった。アッシュはアーサー王に捕らえられ処刑寸前となるが、チェーンソーとレミントン銃を駆使して危機を脱出。その特殊能力のおかげで、一転、天からの使者と勘違いされる。元の世界に戻るためには、呪われた墓地にある死者の書を入手する必要があることを賢者から聞いたアッシュは、封印を解く呪文を教えてもらって旅に出る。邪悪な魔物の襲撃を撃退しつつ、なんとか死者の書を入手し、城へ帰還するが、唱えた呪文に誤りがあったため、墓地から死者の大群が蘇り城に押し寄せて…というストーリー。
Ⅰ・Ⅱのクリーチャーのグロさというかシズる感(?)は、すっかり消えうせる。ほとんど骸骨まる出しさんばっかり。さらに、コメディ要素が強くなった…というか、ブルース・キャンベルのドヤ顔がスゴいんだわ。呪文を確認する賢者に対して「うるせえぞ!このクソじじぃが!」。中世のノリを受け入れようとせずにマイペースってことなんだけど、これがメタ視点からの発言にも感じられて、すごくおもしろい。
そりゃあ、自分で右手を切り落とさなきゃダメな状況になり、加えてタイムスリップまでされちゃうんだから、どうにでもなれ!的な粗暴な行動になるのも納得できる。共感できるからおもしろい。単純な構成ですばらしい。
本作で有名なエピソードは、エンディングが二種類あることだろう。薬を飲んだあとの展開が異なる。
(以下、ネタバレ)
一つ目は、薬を飲んで未来まで寝るんだけど、一滴多く飲みすぎて、目覚めると社会が滅びているというもの。まあ、SF且つシュール且つアンハッピーエンドな展開。落語の“時そば”かよって感じ。日本通のサム・ライミ。まさか、落語にも通じていたか?(たぶん違うだろう(笑))。
また、肉体の時間は変えずに未来に行く必要があるんだから、眠っている間に成長しちゃダメだと思うのだが、髪やヒゲは伸び放題に(いい加減な演出だよね)。
これじゃ、アメリカ国内では納得してもらえないってことで、別パターンが用意されている。ちなみに、DVDには収録されている。
アメリカ公開版のエンディングは、時そば(笑)のシーンはなくて、スパっと未来に戻ってSマートで働いているシーンになる。Sマートにいた女性が突然死霊になって襲ってきて、売り場のショットガンで撃退⇒アッシュ ドヤ顔…って展開。
個人的にはアメリカ公開版のほうが、馬鹿映画を貫いていて良いような気はする。いじれにせよ、中世にタイムスリップしてまで馬鹿させようと考える企画自体が、成功している作品。デキがどうのこうのではなく、ずっと語り草にされる作品だろう。
#ただ、1993年製って考えるとちょっと古臭すぎるよな(笑)
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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