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公開年:2010年
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ゲラ・バブルアニ
出 演:サム・ライリー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、レイ・ウィンストン、カーティス・ジャクソン、アレックス・スカルスガルド、マイケル・シャノン、エマニュエル・シュリーキー、ギャビー・ホフマン、デヴィッド・ザヤス、ベン・ギャザラ、デイジー・ターハン、ウェイン・デュヴァル、チャック・ジトー、ジョン・フィオーレ、スティーヴン・ジェヴェドン、アシュリー・アトキンソン、ロナルド・ガットマン、ジョン・ベッドフォード・ロイド、ドン・フライ 他
コピー:勝率1% 運がなければ、即、死亡。
病気の父がいる貧しい家庭を電気工事の仕事で支える青年ヴィンス。幼い親族もおり将来は不安で溢れている。ある日、工事を依頼された家の夫が、大金が手に入る仕事のオファーが手紙で届いた話をしているのが耳に入る。ところがその夫が薬物の過剰摂取で死んでしまう。引き上げようとするヴィンスだったが、例の仕事の話を思い出しこっそりとオファーの手紙を盗んでしまう。仕事の内容はまったくわからなかったが、手紙の内容に従い指定の場所に向かうヴィンス。足跡を捉まれないようにしてやっと到達した屋敷では、複数の男たちが円になり一斉に前の男の後頭部に向けて引き金を引く集団ロシアン・ルーレットが行われていた。ヴィンスはそのプレーヤーとして賭けの対象として参加せざるを得なくなり…というストーリー。
『ザメッティ』のリメイク。原案とかそういうレベルではなく、完全にリメイク。オリジナルの感想で、リメイクする予定があるらしいがオリジナルの段階で既に完璧に近いから、リメイクする意味はあるのか? と疑問を投げかけ、観るつもりはなかったのだが、レンタル屋で発見してしまい思わずチョイスしてしまった。だって、オリジナルと同じ監督なんだもん。そういうのって珍しいよ。もしかして? という期待はたかまるでしょ。
しかし、始めに言ってしまうが、その予想のとおりリメイクの意味は見事に無かったと思う。
まず、邦題の“ロシアン・ルーレット”はいかん。冒頭でロシアン・ルーレットが行われるカットからスタートするので、この青年がロシアン・ルーレットをすることになるのが丸判り。観客すべてがオリジナル作品を観ているわけではないのだから。
演出上の問題としては、主人公の追い詰められた感(というか、状況的に困窮している感じ)は足されている。ただ、単なる貧乏であって、人種とか社会構造による閉塞感による「どうしようもない」感じは、逆に薄まった。
病状の深刻さを強調したり、幼い子供ががいえう様子などを加えているが、工事費が貰えないくだりとか抜けていたりね。
書類の隠し場所をピンポイントで見つけられるなど、都合のいい演出が多々ある。オリジナルでは置き忘れを偶然見つける感じだったし、参加についても、はじめからぐいぐい参加する感じではなく躊躇がみられた。善良でナイーブな青年であることが強調されていたのだが、本作ではそれがない。
そして、肝心のロシアン・ルーレットだが、“巻き込まれた”という感じは薄まった。それを補うかのように、ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークなど、名を知られた役者を投入して、プレイヤー側に厚みを持たせたようだが、功は奏していない。
オリジナルの場合、主人公が勝つか否かはわからないくらいの不安感が漂っていたのだが、このリメイク版の場合、主人公が勝つのは目に見えている(そう見える)。だから、敵キャラの魅力を増してやって、負ける可能性を出してみたってことかもしれない。
公開国:アメリカ
時 間:97分
監 督:ゲラ・バブルアニ
出 演:サム・ライリー、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、レイ・ウィンストン、カーティス・ジャクソン、アレックス・スカルスガルド、マイケル・シャノン、エマニュエル・シュリーキー、ギャビー・ホフマン、デヴィッド・ザヤス、ベン・ギャザラ、デイジー・ターハン、ウェイン・デュヴァル、チャック・ジトー、ジョン・フィオーレ、スティーヴン・ジェヴェドン、アシュリー・アトキンソン、ロナルド・ガットマン、ジョン・ベッドフォード・ロイド、ドン・フライ 他
コピー:勝率1% 運がなければ、即、死亡。
病気の父がいる貧しい家庭を電気工事の仕事で支える青年ヴィンス。幼い親族もおり将来は不安で溢れている。ある日、工事を依頼された家の夫が、大金が手に入る仕事のオファーが手紙で届いた話をしているのが耳に入る。ところがその夫が薬物の過剰摂取で死んでしまう。引き上げようとするヴィンスだったが、例の仕事の話を思い出しこっそりとオファーの手紙を盗んでしまう。仕事の内容はまったくわからなかったが、手紙の内容に従い指定の場所に向かうヴィンス。足跡を捉まれないようにしてやっと到達した屋敷では、複数の男たちが円になり一斉に前の男の後頭部に向けて引き金を引く集団ロシアン・ルーレットが行われていた。ヴィンスはそのプレーヤーとして賭けの対象として参加せざるを得なくなり…というストーリー。
『ザメッティ』のリメイク。原案とかそういうレベルではなく、完全にリメイク。オリジナルの感想で、リメイクする予定があるらしいがオリジナルの段階で既に完璧に近いから、リメイクする意味はあるのか? と疑問を投げかけ、観るつもりはなかったのだが、レンタル屋で発見してしまい思わずチョイスしてしまった。だって、オリジナルと同じ監督なんだもん。そういうのって珍しいよ。もしかして? という期待はたかまるでしょ。
しかし、始めに言ってしまうが、その予想のとおりリメイクの意味は見事に無かったと思う。
まず、邦題の“ロシアン・ルーレット”はいかん。冒頭でロシアン・ルーレットが行われるカットからスタートするので、この青年がロシアン・ルーレットをすることになるのが丸判り。観客すべてがオリジナル作品を観ているわけではないのだから。
演出上の問題としては、主人公の追い詰められた感(というか、状況的に困窮している感じ)は足されている。ただ、単なる貧乏であって、人種とか社会構造による閉塞感による「どうしようもない」感じは、逆に薄まった。
病状の深刻さを強調したり、幼い子供ががいえう様子などを加えているが、工事費が貰えないくだりとか抜けていたりね。
書類の隠し場所をピンポイントで見つけられるなど、都合のいい演出が多々ある。オリジナルでは置き忘れを偶然見つける感じだったし、参加についても、はじめからぐいぐい参加する感じではなく躊躇がみられた。善良でナイーブな青年であることが強調されていたのだが、本作ではそれがない。
そして、肝心のロシアン・ルーレットだが、“巻き込まれた”という感じは薄まった。それを補うかのように、ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークなど、名を知られた役者を投入して、プレイヤー側に厚みを持たせたようだが、功は奏していない。
オリジナルの場合、主人公が勝つか否かはわからないくらいの不安感が漂っていたのだが、このリメイク版の場合、主人公が勝つのは目に見えている(そう見える)。だから、敵キャラの魅力を増してやって、負ける可能性を出してみたってことかもしれない。
結果的に、ミッキー・ロークを登場させた意味は皆無。「え? それで終わり? そんなのあり?」って思った人は多いと思う。そのせいで、最後に殺しにいく役が、ジェイソン・ステイサムよりもミッキー・ロークとやり取りしていた黒人さんのほうがよくなっちゃってるし。
#ちなみに、お金を発送するタイミングや、送付票を食べるシーンの順番が替えられているのだが、オリジナルのほうが間違いなく自然。むしろなんで替えたのか判らないほど。
オリジナルからなんだけど、撃った後の流れ弾の配慮がないのが、実はおかしいんだよね(体を突き抜けて観客に当たるかもしんないじゃん)。でも、オリジナルではそれに気付かなかった。会場全体がクレイジー極まりない空気で満載だったから気付かなかったんだと思うけど、本作では観客に余計なことを考えさせる余地を与えてるんだよね。
オリジナルも自分の脚本だったわけだから、舞台に合わせてドラスティックに変更することもできたはずなのに、それすらしなかったとは、一発屋監督の臭いがプンプンする。
やっぱりリメイクの意味はなかったね。予想通り。これを観るくらいならオリジナルをもう一回みたほうがいい。いや、オリジナルの素晴らしさが証明されたってことだろう。そっちを是非観ておくれ。
#ドン・フライなんかいたか?
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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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