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公開国:アメリカ
時 間:115分
監 督:メル・ギブソン
出 演:メル・ギブソン、ニック・スタール、マーガレット・ホイットン、ギャビー・ホフマン、フェイ・マスターソン、ジェフリー・ルイス、リチャード・メイサー、マイケル・デルイー 他
1968年の夏。ニューヨーク州に住むノースタッド家はメイン州にて休暇中。ノースタッド家は3人の子供がすべて違う父親という複雑な家庭で、息子チャックは士官学校の受験に失敗したことや、日頃から意識を失ったように呆けることがあることから、、姉と妹が彼を馬鹿にするため折り合いが悪かった。そんな家からどうしても出たいチャックは、寄宿生活ができる士官学校にどうしても入りたかったのだ。そんなある日、人気の無い湖の対岸の家に教師らしき人が住んでいることを知り個人教授を依頼する。そに住む元教師マクラウドは、交通事故による火傷と事故の記憶により孤立しており、はじめはチャックの依頼を断っていたが、思うところがあり入学試験へ向けた個人指導を始める。しかし、その指導はチャックにとっては理不尽で…というストーリー。
メル・ギブソン監督作品って、妙に重い題材だったりすることが多いけど、初監督である本作は、いい感じの力のヌケ具合だと思う。
どういう理由なのかは不明だが、アメリカにはちょっとアスペぎみの子を扱った作品が多いと思う。突如、意識が飛んだようになってぼーっとしてしまい少年なんだけど、それが何だったのかは本編中では明かされない。別に障害があるとかそういうことではなく、そんなこともあるよね…的な扱い。そのへんはうやむや。自分の父親について伏せられていることに対しての、疑念の一要素として使われただけみたい。
そういう症状は別にして、こういう手をさしのべても掃うようなまねをする多いよね。正直、ムカっとくる。これをどう、気付かせずに矯正していくのか…これが難しい。かつて教師として失敗したマクラウドは、そこを越えた先にある喜びのために、チャックを教育しようと決めたわけだ。
そういう“報酬”は別にして、純粋に教育することを生きがいにできる人が教師だと思うんだけど。アメリカ的だな。
偏見によって苦痛を感じている二人がシンパシーを感じてくわけだけど、それを基盤とした成長と再生と友情の話。その過程も悪くは無い。しかし、アメリカ社会のクソっぷりのせいでとにかく後味が悪い。結局、マクラウドは、ただただ誤解を受けたまま、クソ心理学者と事実に基づかない司法によるレッテル貼りによって排除される。マクラウドもそれを受諾するしかない。
チャックの成長によってマクラウドは教師としての喜びを再び感じることができたのかもしれないが、それ以上にアメリカ社会が彼にした仕打ちが大きくて、爽やかな終劇には感じられない。
田舎町の人間がクソばかりというのが、昨日の『ヤング≒アダルト』と一緒。映画の中でしょ?っていいたいけれど、アメリカって実際、こういう閉鎖的なイメージ強い。アメリカってクソだなぁ…、そんなモヤモヤが支配するせいで、良作と評価できなかった作品。でも、メル・ギブソンはこういう作風のほうがよいと思う(もう、ネジがはずれちゃって戻れないか…)。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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