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imageX0061.Png公開年:1985年
公開国:アメリカ
時 間:117分
監 督:ロン・ハワード
出 演:ドン・アメチー、スティーヴ・グッテンバーグ、ターニー・ウェルチ、ブライアン・デネヒー、ウィルフォード・ブリムリー、ヒューム・クローニン、ジャック・ギルフォード、モーリン・ステイプルトン、ジェシカ・タンディ、グウェン・ヴァードン、バレット・オリヴァー、タイロン・パワー・Jr、クリント・ハワード、リンダ・ハリソン、ハータ・ウェア 他
受 賞:【1985年/第58回アカデミー賞】助演男優賞(ドン・アメチー)、視覚効果賞(Ken Ralston、Ralph McQuarrie、Scott Farrar、David Berry)

フロリダ州の養老院で暮らす老人、アート、ベン、ジョーは、隣接する空き家にあるプールにこっそり忍び込み、そこで泳ぐのを楽しみにしている。ある日、その近くの港に停泊しているジャックの船を、ウォルターと名乗る男とその仲間たちが借りたいと申し出る。また、アートたちが日々忍び込んでいる空き家も、その男たちが借りてしまう。しかし、老人たちはお構いなしで留守中に忍び込むと、プールには巨大に岩の塊のようなものが沈んでいた。これらはウォルターたちが海底から引き上げていたものだった。訝しげに思いながらも3人が泳ぎ続けると、なぜか元気が湧き出てきて、その日から若者のように振舞い始め…というストーリー。

老人のストーリーと、ウォルターたちの怪しい行動のストーリーが、うまいこと融合していく、巧みな構成。

老人の老いに対する感情を通して、人間の“業”をさらりと描き出す。若返ることで人間が何をしたかというと、不貞で妻を裏切るようなつまらないことである。噂を聞いたほかの老人たちも、無分別にプールに押しかける。それによって、宇宙人を殺し、約束を反故にしてしまう。“業”とは人間が生きる上で切り離せないものとはいえ、あまりにも醜い、そして軽い。
自然であることが正しいと主張し、プールに入ることを拒み続けた老人でさえも、妻の死を目の前にして、スーパーパワーにすがろうとする。人間なんてその程度。

簡単に宇宙にいっちゃうというオチを、短絡的に感じてしまう人が多いと思う。しかし、根本のテーマが簡単に答えの出ない問題を扱っているので、こういうドラスティックな展開がお似合いだったと思う。気持ちよく劇場から出て行くには、この展開しかない。ずっと重く考えさせちゃ駄作になったと思う。
#UFOが繭を持っていけない理由がピンとこないけど、そういう所は拘らないほうがいいだろう。

基地をアトランティスではなく北極にしておけば良かった…というシーンでは、思わずニヤり。こういう軽妙さも、重いテーマを見事に隠蔽して、立派な娯楽作品に仕上げていると思う。

こんなに人間ドラマとSFをうまく融合したロン・ハワード監督だが、26年後の『カウボーイ&エイリアン』ではあんな感じなっちゃったね。本作のほうが数段上だった。間違いなく彼の出世作。
否定する部分が少ない作品。観た年齢によって受け取り方も大きく変わる作品。大昔に観たなぁって人も是非もう一度観ることをお薦めする。今の私は、地球に残った老人と同じに共感しているかな。きっと自分も残るような気がする。でも、後10年経ったら変わってる気もする。

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