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公開国:日本
時 間:73分
監 督:石田秀範
出 演:椿隆之、森本亮治、天野浩成、北条隆博、黒田勇樹、三津谷葉子、杉浦太雄、竹財輝之助、江川有未、山口香緒里、石田未来、梶原ひかり、山路和弘 他
剣崎(ブレイド)たち仮面ライダーにより全てのアンデッドが封印されてから4年後。清掃員として働いていた剣崎の元に、仮面ライダーとアンデッドの戦いを出版して大儲けした虎太郎が、天音の14歳の誕生日会の誘いに現れる。虎太郎と一緒にかつての仲間たちを訪れるが、就職活動中の上城睦月や、結婚を控えた広瀬栞はつれない態度で、4年間の時の流れを感じ寂しさを覚えるのだった。そんな剣崎たちの前に、すべて封印した後のアンデッドが突如出現。戦う術を持たない剣崎たちが戸惑う中、見たことも無い3人のライダーが登場し、アンデッドを倒すのだった。剣崎は、かつて封印した53枚のカードが、何者かに強奪され開放されたことを知る。再び仮面ライダーとして戦おうとするが、変身のために必要なAアンデッドも開放されおり、彼は変身はできない。しかし、大量のアンデッドが彼らの前に出現し…というストーリー。
なぜこんな映画のレビューかというと、夏休み中に仮面ライダー剣のTVシリーズを一気に鑑賞したから。その勢いで劇場版も観たってことだ。
平成仮面ライダーは、色々な劇場版が作られているが、TVシリーズを壊さないように“別世界”ストーリーを標榜してみたり、TVシリーズの途中から登場する“新フォーム”とか“サブライダー”とか次シリーズライダーの顔出し興行だったり、それこそ歴代ライダー総登場だったりして、うんざりするのだが、本作はそうではない。
映画用のゲストライダーの出来映えも良く、とってつけたような敵が登場するのではなく、職業ライダーという世界観を壊さない展開になっている。新キャラクターの性格付けも悪くない。
#とはいえ、キングのカードが4枚合わさったら、新カードが出てきました…とかは、ちょっとやっつけ仕事なんだけど…。
正統な続編という位置づけで、仮面ライダー映画の中では名作と評されてよかったはずなのだが、大チョンボをやらかしてしまっている。TVシリーズが終わる前に、4年後の話を作ったところに無理があったのか、TVシリーズと決定的な部分で齟齬が生じてしまっている。
TVシリーズでは、アンデッド(敵の怪人ね)がバトルロワイヤル状態になって、最後の一人が生き残ると、そいつ(そいつの種族)が世界を支配するっていう仕組み。そこで、主人公が怪人になって、最後の怪人と二人になっても、主人公が戦わないようにすることで世界を維持するっていう、結構ユニークなSFオチだった。
しかし映画では、肝心の二人が戦って、片方を倒してしまうというところからスタートするので、TVシリーズを観終わってから流れると、ガクっとくる。
これはTVシリーズが1月末で終了するのに対して、この劇場版が9月公開。映画のシナリオを作っている段階では、TVシリーズの締め方が決まっていなかったのだろう。じつにがっかり。
平成仮面ライダーは、3作目の「龍騎」で仮面ライダーによるバトルロワイヤルという新機軸でパラダイムシフトをおこしたことで、今があるといってよい。「クウガ」「アギト」と同じ路線で続けていたら、ウルトラマンと同じ道を辿っていたに違いない。しかし、「龍騎」の後に「555」「剣(ブレイド)」と同じバトルロワイヤル路線を3年も続けてしまった。もう、製作側もうんざりしてしまって、これ以上仮面ライダーってやる意味あるの?って思い始めているのが、観ていて伝わってくるのだ。そして、この映画のチョンボである。これは、会社でも役所でも一緒で、マンネリになってモチベーションが下がってくると、こういう杜撰さが表出してくるのだ。
映画の内容とは無関係に、人間の本質が垣間見れる作品。そして、もちろん仮面ライダーに興味がない人は、見向きもしない作品。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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