[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
公開国:アメリカ
時 間:98分
監 督:モーガン・スパーロック
出 演:モーガン・スパーロック、アレクサンドラ・ジェイミソン 他
ノミネート:【2004年/第77回アカデミー賞 】ドキュメンタリー長編賞(モーガン・スパーロック)
【2004年/第10回放送映画批評家協会賞 】ドキュメンタリー賞
2002年11月、モーガン・スパーロックは、極度の肥満に至った女性2人が“肥満になったのはハンバーガーが原因だ”としてマクドナルド社を訴えたが、マクドナルド社が因果関係を否定したニュースを見て、あることを思いつく。彼は、本当に肥満とファストフードの間に因果関係がないのかを証明するために、1日に3回、30日間、マクドナルドのファストフードだけを食べ続けることにするのだった。そして、健康のための運動はやめ、店員から“スーパーサイズ”を勧められたら絶対に断らないというルールも加えて、実験に挑むのだが…というストーリー。
よく海外の人は、日本が粛々と集団行動するのをみて、飼いならされた民族だの、権力に簡単に支配されている国民だの揶揄するが、少なくとも自分でそう行動したほうが最終的に特だと納得して行動している。だから、薦められたからといって薦められるがままに食べることはしないし、仮に薦められるがままに食べたからといって、食べたのは自分の選択の結果だ、自分が悪かったという思考しか浮かばない。
ところが、アメリカ人は、自分のせいだとは微塵も思わない。アメリカ人は、簡単に権力に従ってしまう人間の集まりだと認めているに等しい。
精神的に自立していない国民性…言い方を帰れば家畜と同じなので、これを食えと言われえたらそのまま食ってしまう。家畜に気をつけろといってもできるわけがないだろ?だから気をつけなくちゃいけないのは、餌を与えるほうなのだ。だからマクドナルドは訴えられて然るべきだ!と。訴えている側は、自分が“家畜”だと表明したうえで、人のせいにしているのだ。
こんなロジック、日本人だったら馬鹿馬鹿しいと思うだろ?でもアメリカ人はそうは思わない。自分の判断で生きていないって、それって生きているといえるのか?何が自由の国なのか。笑わせるね。
登場する人間が、ハンバーガーを食べ続けたら体を壊した…だからハンバーガーは体に悪い食べ物だ!と主張する。アイスクリームを食べたら心臓発作で死んだ…だからアイスクリームは体に悪い食べ物だ!と主張する。
我々日本人は、食べ“続けた”から悪い、なんでもほどほどにしないといけないな…と思う。魚だって寿司だってそれだけ食べ続けてりゃ体を壊す。醤油を飲み続けりゃ死ねるだろ。あいつらは、日本食がヘルシーだとか言ってるけど、死ぬほど食べ続けてもまったく体に影響がないとでも思ってるんじゃないのか?アメリカ人は底抜けの馬鹿だと思う。
多額の宣伝費を使って子供を洗脳するのが悪い。そんな宣伝をされたら洗脳されて当たり前じゃん!そこで思考はストップ。洗脳されない子供を作ろうとは思わない。まあ、出てくる給食業者なんかの様子をみてりゃわかると思うけど、結局、自分以外の自国民への愛が皆無だってこと。
やっぱり、本作は話の焦点がずれていると思う。いや、はじめはズレていても、話が進むにつれて真の主張が浮かんでくるのなら理解できるのだが、ズレたままで終わると思う。似たような作風のマイケル・ムーアなんかは、正しいかどうかは別として、それなりの答えを導き出すけど、本作はそれが薄い。よく毎日食べましたね…という感想以外に何もない。それにこんなことをしなくたってどうなるかは、予想が容易につくので、この人がどうなっちゃうの?という興味も沸かないし。
このテーマで、この程度のオチしか導き出せないとするならば、今後この監督は、非常に苦労することになると思う。一発屋、それもこのスマッシュヒットの成功に溺れて、似たようなことを繰り返してどんどん小粒になって消えていくと思う。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |