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公開年:1982年
公開国:アメリカ
時 間:137分
監 督:ジョージ・ロイ・ヒル
出 演:ロビン・ウィリアムズ、メアリー・ベス・ハート、グレン・クローズ、ジョン・リスゴー、ヒューム・クローニン、ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ 他
受 賞:【1982年/第48回NY批評家協会賞】助演男優賞(ジョン・リスゴー)
【1982年/第8回LA批評家協会賞】助演男優賞(ジョン・リスゴー)、助演女優賞(グレン・クローズ)
子供は欲しいが夫は欲しくないというポリシーの看護婦のジェニーは、意識不明の傷病兵と一方的にセックスし妊娠。生まれた子供はガープと名づけられ、ジェニーはその子をひとりで育て、高校に通わせる。やがてガープは作家になり、レスリング部のコーチの娘と結婚し、よき父親となる。一方、ジェニーは 『性の容疑者』という題名の自伝を書いてベストセラー作家になり、一躍フェミニストたちの憧れの的になる。彼らは幸せな人生を送るかに見えたが…というストーリー。
アメリカでは1980年あたりに大ベストセラーになった小説が原作らしいのだが、本作を観た限りで言わせてもらうと、原作の面白さをそのまま映像作品にすることには失敗したようだ。
おそらく原作は、当時の時代の空気を、ジョン・アーヴィングの口から毛穴から取り込んで、すべてを指先に集めて書いたような、作品なんだろうなと、なんとなく匂いは感じる。しかし本作は、動いている時代の波のようなものが一切感じられず、そこには、周囲の人間や社会を気遣っているようなことを口ではいうが、決定的に他者に共感する能力が欠けている人間ばかりが登場する。私はいささか気分が悪くなってしまった。
ネタバレにもなってしまうが、、、、見るに耐えないようなくだらな事故で、子供一人を殺し、もう一人の子供の体に瑕疵をつくるようなことをしているのに、周囲の大人が一番に気にしているのは、バカな大人を救うことである。胸クソ悪い話にもほどがある。
137分もあるのに、脚本の構成がものすごく悪いせいか、メリハリがない。質のいい原作におんぶに抱っこで、とりあえずなぞりさえすれば何とか成立するとでも思っていたのではなかろうか。絶対にこんなレベルの内容がベストセラーになるわけがないとは思うので、原作はもっと違うと信じたいのだが、だからといって原作を読んでみる気をおこさせない。そんなレベルの映画だと、私は思う。好みは別れるところだが、私はお薦めしない。
#DVDに日本語吹替え音声がないところを見ると、TV放映は無かったんだろうな。まあ、感動させるわけでもないし、かといって深く考えさせたり、尖った表現があるわけでもないし、微妙な作品だもの。私がTV局の人間なら放映権は買わないもんなぁ。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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