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image1227.png公開年:2004年
公開国:アルゼンチン、フランス、イタリア、スペイン
時 間:96分
監 督:ダニエル・ブルマン
出 演:ダニエル・エンドレール、アドリアーナ・アイゼンベルグ、ホルヘ・デリア、セルジオ・ボリス、シルビナ・ボスコ、ダニエル・エンドロール、セルヒオ・ボリス 他
受 賞:【2004年/第54回ベルリン国際映画祭】審査員特別賞・銀熊賞(ダニエル・ブルマン)、銀熊賞[男優賞](ダニエル・エンドレール)
コピー: 失くした愛、見つけた。おせっかいで温かい、ここは人情商店街<ガレリア>。


ブエノスアイレスにあるガレリアという商店街。そこにある母が営むランジェリーショップを手伝う青年アリエルは、住み慣れたこのガレリアに愛着を感じながらも、自分の将来性を見出すことができずにいた。そんな現状を打破しようと、祖母の祖国であるポーランドの国籍を取得して、ヨーロッパに移住する計画を立てる。彼は、自分の祖母がポーランド出身であることを証明するために、祖母からパスポートを借りようと訪ねていく…というストーリー。

主にユダヤ系の人たちが集まる商店街ガレリアで巻き起こる日常生活を描きながら、そこから抜け出そうとしているユダヤ系青年の姿が、淡々と綴られる。特段、コメディ調ってわけでも、ドラマティックでもなくて、南米版『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいなもんかな。でも、そんなに爽やかではないし、ノスタルジーを感じるわけでもない。このゆるゆるな感じを楽しめるかどうかが別れ目か。
まあ人間は、他人の家のゴタゴタやモメ事は好きだからね。ご近所の浮気話や痴話げんかを覗いているようで、意外と飽きない。

(ちょっとネタバレ)
さて、自分の出生について疑いが生じて、主人公はどうするのか…と、さすがにそこは大きな展開があるでしょ…と観ていたが、それでも大きな動きはなかった。なんだかんだで、“父帰る”みたいな展開になるんだけど、それでもやっぱり、ゆる~い流れが継続される。
ちょっと私には、アリエルがそこまで父親から逃げる心境が、いまいち理解し難かったりするので、どうもノリきれなかったし、“安息日”も、一つのテーマになっているようなのだが、それもよく伝わってこなかった。

“父”というピースがうまって、すべてが刺激のない日常に戻っていく。平凡すぎるほど平凡な日常へ…。
本当に、それ以上でもそれ以下でもなかった作品。編集やカメラアングルで特徴を出そうとしていたり、アップショットが多かったり、もしかして小津を意識してるの?そうだね、アルゼンチン版小津って感じの作品である。

特段、お薦めはしないけど、好きな人は好きなんだろうな。



負けるな日本 

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出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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