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公開国:アメリカ
時 間:100分
監 督:ジョナサン・レヴィン
出 演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、セス・ローゲン、アナ・ケンドリック、ブライス・ダラス・ハワード、アンジェリカ・ヒューストン、マット・フルーワー、フィリップ・ベイカー・ホール、サージ・ホード、アンドリュー・エアリー、ドナ・ヤマモト、シュガー・リン・ビアード、イー・ジェー・ツァオ、サラ・スミス、ピーター・ケラミス、ジェシカ・パーカー・ケネディ、ダニエル・ベーコン 他
受 賞:【2011年/第27回インディペンデント・スピリット賞】新人脚本賞(ウィル・ライザー)
コピー:人生、あきらめるには早すぎる。
シアトルのラジオ局で働く27歳のアダムは、恋人レイチェルと同棲中。酒もタバコもやらないし日々の運動も欠かさない健康的な青年だったが、最近背中の痛みを感じて病院にいくと、5年生存率が50%のガンと診断されてしまう。早速、きつい抗がん剤治療に入るアダムを、恋人のレイチェルは励ましてくれるし、親友のカイルはいつもどおりの能天気な態度で接してくれる。認知症を患う夫を持つ母親は、あいかわらず煩わしいが、彼女なりに受け止め気を使ってれる。そして、主治医に薦められた研修中の心理療法士キャサリンのセラピーを受け、一緒に化学療法を受ける患者たちとも友人になる。そうして、アダムは病気なんかに負けずに、前向きに闘病生活を送ろうとするのだったが…というストーリー。
ジャケット画像を見れば、主人公がガンになるお話ってのはわかりきっている。ガンであることが発覚するまで、見え見えの展開に付き合わないといけないんだろうな…なんて思っていたのだが、スムーズに展開。決して、乱暴な編集なわけではない。無駄なく、うまいこと導いてくれる感じ。全体的にも、作為的な無理な盛り上げがなく、一気に観れちゃう。するすると飲めるいいお酒みたいな出来映え。
ガンという重いテーマながら、軽妙にまとめた秀作…なんてありきたりな評価はしたくないんだけど、まさにそれなんだからしょうがない。気丈に振舞いながらも、ゆっくりと現実を受け止めるのと比例して、虚無感や何でだ! という重いが勝ってくる。それと反比例して周囲の人と関係が洗われていく。そう、まさに“ブラッシュ”されていく感じ。全部がウマくいくわけじゃないんだ。
命に直結する病気だから、否が応でも死に向き合わざるを得ないし、逆に受け止め切れなくて普通に振舞っちゃうんだろう…なんて思うかもしれないけど、ここまで重くなくても、麻酔をかけて手術をしなけりゃいけないことになると、誰でも万が一を考えるものだ。経験者なら共感できる描写が、ちりばめられているなぁ…と思ったら、脚本を書いているウィル・ライザーの体験が元になっているお話だった。そして、劇中でも親友役を演じているセス・ローゲンは、ウィル・ライザーの実際の親友で、製作までやっている。そりゃ、違和感ないわけだよ。
親友も母親も、これ以上やると興醒めするって線がキープされているし、認知症の母親の夫も、変に感動させるネタとかにしないところがいい。とにかく、演出も演技も“適度”。
アダムは、火山の噴火のニュースを見て、自分が手掛けていた番組制作のことを思い出す。一瞬、あ!オレは仕事やりかけだ! って思うんだけど、それ以上は何もない。シナリオ上、ここはもっと生かさないといけないところだろ!って言いたい人は多いと思う。でも、案外こんなもんなんだよ、実際。
死を目の前にして、別に放り出してもいいかな…っ気になったのか、どうしようもない…って悟ったのか、いがいとさらっと流せちゃっう。思い出して執着するとか、そういう展開じゃないところが秀逸。ホント、入院しちゃうと、まあ、後は任せるわ…って気になるもんだよ。そして、実際、世の中なんとかなるもんなんだわ、これが。
結構、いろんな映画ネタがちりばめらているのも面白かった。映画LOVEの溢れる映画でもある。是非観てほしい一作だな。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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