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公開国:アメリカ
時 間:125分
監 督:テリー・ギリアム
出 演:ジョン・ネヴィル、サラ・ポーリー、エリック・アイドル、オリヴァー・リード、ジョナサン・プライス、スティング、ロビン・ウィリアムズ、ユマ・サーマン、ヴァレンティナ・コルテーゼ、アリソン・ステッドマン、ウィンストン・デニス、チャールズ・マッケオン、ジャック・パーヴィス、ビル・パターソン、ピーター・ジェフリー
レイ・クーパー 他
受賞:【1989年/第43回英国アカデミー賞】プロダクションデザイン賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞
18世紀後半のドイツ。トルコ軍の攻撃に晒されていた海岸沿いの町は、飢えと貧困に苦しみ、城壁の中は廃墟と化していた。そんな中、ロイヤル劇場ではヘンリー・ソルト一座による『ミュンヒハウゼン男爵の冒険』が興行されていたが、突然本物の・ミュンヒハウゼンを名乗る老人が突然乱入してくる。彼は、トルコ軍の攻撃の目的は自分だと主張し、なぜ自分がトルコ軍の標的になっているかのいきさつを舞台上で話し始める。それは、エジプト旅行の帰途、サルタンとトカイワインをめぐる賭けをした時のお話。お互い、バロンの命と1人で持てるだけの財宝を賭けたが、4人の家来、俊足のバートホールド、射撃の名手アドルファス、驚異的な肺活量のグスタヴァス、怪力のアルブレヒトのおかげでバロンが勝利する。その時、怪力アルブレヒトが宝物庫の宝物を全部持っていったため、サルタンは怒りに狂い、それ以降バロンの首を狙っているという。ところが、あまりにも荒唐無稽さに、観客は誰も信じない。しかし、一人だけ信じてくれる10才の少女サリーに励まされ、トルコ軍をやっつける約束する。バロンはかつて一緒だった4人の家来を捜す決心をするが…というストーリー。
ミュンヒハウゼン症候群の病名の元になった人。『ほら男爵の冒険』の主人公だけど、架空の人ではない。現実のミュンヒハウゼ男爵もなかなか掴みどころのない人。テリー・ギリアムが着目するのもうなずけるトンチキなキャラクターだ。ただ、あんまり日本人には馴染みはないよね。自分も正直、観ていてピンときていなかったし。
ギリアム作品の中ではあんまり評判のよく無い『ブラザーズ・グリム』だけど、個人的には好き。それに近い雰囲気を持っているし、且つ、完全に子供が観られる作品を目指しているのは好感が持てる。
月の王の妻が何で変な声を出しているのか?ってサリーが質問すると、ばつが悪そうに「足をくすぐっているから」って答えるミュンヒハウゼン。でも、実際に足をくすぐっている。思わず「本当にくすぐってんのかーい」ってツッコんでしまう。おそらく、親子で一緒に観ていたら変な空気になるだろう…ってところまで狙っているんだろうなと。
映画の黎明期、メリエスの世界を彷彿させるような映像世界も悪くない。ただ、荒唐無稽なのは一向に構わないんだけど、砲弾に掴まって飛ぶとか月の世界とかまでは、ちょっとやりすぎかな…とも。なんか、ムダにバタバタした感じは否めない。でも、ギリアム監督じゃなければ、もっと興醒めしていただろう…ってのが救い。
もうちょっとシナリオ的にどうにかならなかったのかな…と思う点も。
サルタンとのいざこざが本当だったのなら、“本当”として直球で描けば良い。でも、トルコ撤退後のそこに、4人の家来はいない。そうじゃないなら、なにか別の現実のトルコ撤退のストーリーが並列で流れていてもよい。そこに現実として横たわるトルコ軍の撤退をどう捉えてよいのか。深く考えるなというのは簡単かもしれないが、煙に巻きたいなら、いろんな解釈ができる余地や仕掛けを用意すればよかったと思う。いや、そこをウマくやることこそ、この作品のキャラクターを扱う醍醐味だったんじゃなかろうか。
そう考えると、なんとも微妙な出来映えか。息切れした感じがする。
英語を喋っているからってことだけじゃなく、雰囲気が全然ドイツっぽくないのも、気になった。調べてみたら、ロケ地イタリアでやんの。全体に漂う、このカレーはもう一晩ねかせたほうがいいんじゃない?的なしっくりこない感じは、そこからくるのかも。ほぼセットなんだから、どうにでもなりそうなのにね。
まあ、いずれにせよ、一部の人の好みにはドンピシャで合うかもしれないけど、多くの人はそれほどでも…って感じの作品かな。
#ユマ・サーマンって掃き溜めに鶴みたいな役はマッチするね。この頃のの彼女はユニークな魅力があって素敵。
出張とか入ると、投稿は遅れてしまいますわ。
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